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マイナビABCチャンピオンシップ 2016
ホストプロ、井上信(いのうえまこと)は「来週もお騒がせします」
そこから見えたグリーン左サイドの速報ボード。
「イーグルなら、3位だと」。
無謀を承知で、7番ウッドを握った。
「頼む、と」。グリーンに届いてくれ、と「目をつむって打ちましたがダメでした」と、果敢な2打目は球が上がりきらずにみごとに土手を直撃して、脱出にすら失敗。
3打目は、さすがに刻むしかなく最後のチャンスホールでイーグルどころか、ボギーの幕切れ。
上がった瞬間、すぐにグリーン右サイドのVIPテントを見上げて帽子を脱いで、ぺこりと一礼。
それでも物足りずに、テントの階段を駆け上がり、人をかき分け社長のもとへ。
5年前からサポート契約を結ぶ株式会社マイナビの中川信行・代表取締役社長に駆け寄り「今年もありがとうございました!」。
度重なる怪我の影響もあり、2014年に2度目のシード落ちをしてからいまだシード権も、出場権すらも取り戻せておらず、社長にも心配を掛け通しだが、今年は04年にはマンデーVを達成したこのホスト試合でやっと自身2年ぶりの予選通過を果たしたばかりか6位タイとしぶとく踏ん張り、復活の兆しを見せることは出来た。
直近10位の資格で、次週は地元千葉県の総武カントリークラブで行われる「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」の出場権も獲得して「次も、相性の良いコース。またお騒がせしてみようと」。
2週続きで、スポンサーを喜ばす。