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ディライトワークスASPチャレンジ 2019
「ハムちゃん」がプレーオフを制し、2試合連続優勝を飾る
首位タイでスタートしたハム ジョンウ(韓国)が一時は杉山知靖に逆転されるも、17番ホールで彼がボギーを叩き、並んで最終18番ホールを迎えた。ティーショットは右に曲げ、ラフへ。第2打は飛球線方向に松の木の枝があって、球を上げることができず、低い球でグリーン手前まで運ぶのが精一杯だった。
一方、杉山はフェアウェイから第2打を打ち、グリーン右8メートルにのせた。絶体絶命のピンチだったが、ハムはアプローチをピン手前1メートルに寄せてパーを拾った。杉山もパーで終わり、勝負はプレーオフへ。
プレーオフは同じ18番ホールを使用して行われた。ティーショットを先に打ったのは杉山。今度は彼がティーショットを右に曲げ、同じようなラフへ。ハムはティーショットをフェアウェイ右のファーストカットへ打ち、第2打はピン奥5メートルへ乗せた。杉山は右のラフからの第2打を右手前のバンカーへ入れ、そこからもピン4メートルと寄せられない。
ハムは「最後はかっこよくバーディで終えたかった」と強めに打って、ボールはカップを1メートルオーバーした。対する杉山もパーパットを外し、ボギー。ハムがパーパットを入れれば優勝だ。「最後は集中していた」とこのパットを沈め、優勝を決めた。
これでハムは8月の「TIチャレンジ in 東条の森」に続き、2試合連続優勝。「とてもうれしい」と喜んだ。来週は韓国で行われるアジアンツアー、KPGA、JGTOの共催「Shinhan Donghae Open」(9/19〜22 Bear's Best Cheongna GC)に出場する。日本にはAbemaTVツアー最終戦「JGTO Novil FINAL」(10/23〜25 取手国際GC東C)で戻ってくる予定だ。
ハムは25歳。来年は日本ツアーを中心にスケジュールを組む予定だ。「まずは日本ツアーで頑張って、将来はアメリカのPGAツアーへ行きたい」と夢を語る。武器は「ドライバーとアプローチ」だ。日本の選手からは「ハムちゃん」と呼ばれている。「来年までに日本語を勉強してきます」と韓国からまた一人、強い選手が現れた。