岩本高志は今週開催されているレギュラツアーの「トップ杯東海クラシック」とその翌週の「ブリヂストンオープン」へ出場する資格を持っているが、それを辞退しAbemaTVツアーへ出場することを選び、今週の試合にのぞんでいる。その目的はもちろん来季のツアー出場権を得るためだ。
しかし、先週末に左肩付近を痛めてしまい、週のはじめにコースに入ってきたときにはまともにクラブが振れる状態ではなかった。ただ、そんなことは言っていられないと言わんばかりのプレーを初日から展開した。難コンディションとなったこの日もベテランらしい粘り強いゴルフで１イーグル、２バーディ、２ボギーの68という内容で首位と４打差の２位タイに浮上した。
大会１日目、２日目と同組でラウンドしたのが２週間前の「HEIWA・PGM Challenge II 〜 Road to CHAMPIONSHIP 2019」でプレーオフで惜敗したＴ・ペクだ。
「ペクちゃんのゴルフの実力は、プレーオフでプレーしたときにわかっていましたし、今日は彼を目標にしてプレーしていたらいいスコアで回れるだろうと思っていたので。だから今日はいいペアリングだったと思いますよ」。

風は得意だというペクに対して、岩本も「自分も苦しくなるけれど、他の選手も同じように苦しいはず。だからその中でいかに自分のゴルフができるかだと思います」と風の中でのゴルフは嫌いじゃないと話す。いいコンディションでスコアの伸ばし合いになるよりも、難しいコンディションになって我慢の仕合になった方が自分は好きだと岩本。明日の最終日は最終組でペクと再戦することになる。どのような展開になるのか、今から楽しみだ。

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