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宮本勝昌を応援する会withチーム芹澤!?

今年もこのチームで頑張るぞ!! 「…僕は今年“ルーキー”のゴールドシニアで優勝を目指します」BY芹澤
いくつになっても色あせないチームの結束力である。
宮本が所属する「ハートンホテル」のオフ恒例のトークショー。
タイトルは「宮本勝昌プロを応援する会」。でも、もれなくこの豪華面々がついてくるのがこのイベントの最大の魅力のひとつである。

師匠の芹澤も、兄弟子の藤田も、今年は2年ぶりに“復活”した弟弟子の上井も、このために毎年、律儀に予定をあける。
遠路いとわず駆け付ける。
このあと用意されている懇親ディナーの前菜が、和気藹々のぶっちゃけトーク。息の合ったマイクリレーでかわるがわるに盛り上げるのも、もはやチームのお約束。

しかし3月11日に行われた今年は誰も景気の良い話ができなかったのは残念だった。
昨8月に、人工股関節の手術に踏み切った芹澤はリハビリにつとめるので精いっぱい。
藤田は「もう5年も優勝から遠ざかっています」。
そして宮本は、2017年の「ダンロップ・スリクソン福島オープン」の覇者。この日は震災からちょうど8年目を迎えて「まだまだ、僕らも東北を忘れちゃいけない」と、思いを馳せつつあの優勝時に頂いた、複数年シードこそまだ1年残っているが、昨年は賞金ランキングによるシード権を喪失。
「今年はよいご報告ができずに申し訳ありません……!」。

それでも、今年で11回目を迎えたこのトークショーは、応募をかけるなり即・満員御礼。中にはすっかり常連のお客さんもいて、宮本には重ね重ね頭を下げたくなる思いである。
「今年も本当にありがとうございます!!」。
感謝とともに、チームの絆もますます強まるばかりである。

見た目はまだまだイケてるが、今年は芹澤がついに還暦を迎え、藤田は50歳。いよいよシニア入りを控えて、レギュラーとの両立を目指しながら、新境地を模索中という。
「たまにはゴルフから離れないといけない。今年はゴルフ以外のことをやろう思う」と、藤田が私生活で掲げた仰天目標が「富士山の初登頂と船舶免許を取ること」。若いころから根を詰めがちだったゴルフ人生に、ここらで少し風穴をあけてみながら復活の道を模索するつもり。

そして上井が腕を骨折したのは昨年のちょうど今ごろ。不慮の事故で、昨年はこのトークショーもドタキャンするしかなく、若手女子の林菜乃子(はやしなのこ)プロがきゅうきょ、ピンチヒッターをつとめてくれたが「みなさん、今年も林プロのほうがよかったんじゃないですか……?」。
せっかく兄弟子恒例のイベントに戻って来られても、肩身の狭い思いをしないためにも「今年は魅せるゴルフで優勝したい!」。
そろそろほんとに、初優勝で祝福されたい。

このオフも、チーム恒例のハワイ合宿をすでに済ませて、今月にはまたチームの地元・静岡に集まりキャンプを張る予定という。
「このメンバーで練習したり、合宿をしたりするといつも初心に帰れる気がする」と、宮本はいう。
毎年このトークショーで、互いの課題や目標を改めて確かめ合い、いよいよシーズン開幕への気構えが芽生えてくるのも常だ。

今年もまたチームの結束力に励まされて心新たにスタートラインに立つ。
「今年は優勝を目標に、その中でも日本シリーズで勝ちたい」と、宮本。
賞金ランク74位に終わった昨年は、あの舞台に立つことすらかなわなかった。
「必然的に、出場もしないといけないですが、その目標に向かってしっかりと練習していきたいです」。
大会3勝を誇るシーズン最終戦で、再び輝きを取り戻す計画だ。

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