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スナッグゴルフ対抗戦JGTOカップ全国大会 社会科見学会を実施(7月15日)

熱闘から一夜明けた翌15日月曜日の海の日は、子どもたちの学びの日。前日14日はしのぎを削ったライバル同士もみんな仲良く訪れたのは、福島県田村郡三春町の「コミュタン福島」。
16年に完成した「環境創造センター」内にある教育施設だ。

福島県の環境や現状、放射能に関わる正確な情報などを、見て実際に体験して学べる。

あの未曾有の大地震が、とりわけ福島の方々から何を奪い去っていったのか。
そして、そこから懸命に立ち直ろうと奮闘されている中で、これから何を目指しておられるのか。
原子力だけに頼らない新しい福島を作ろうとするみなさんの取り組みを、肌で感じることが出来る。

放射能は、目に見えないから余計に怖い。
だからこそ、震災直後は県内のあちこちで風評被害が起きたのだがこの施設では、そんな放射能を霧状にして、実際に肉眼で見えるようにしたり、線量を数値化して示したり、ゲームを通してその仕組みを学べたりと、子どもたちにも大変分かりよい教材に溢れている。

スナッグゴルフの全国大会が東北に会場を移した2013年から、試合の翌日にはこうして社会学習見学を開いて、みんなで震災や防災について思いを巡らすことが恒例となっており、今年もみんな前日まで”スナッグ日本一”を目指していたのと同じ熱意で、難しい学びにも取り組んだ。

あの大震災から8年。今年の参加児童はみな生まれたばかりで記憶にはないだろうが、大人たちにはあの災害から得た学びを次世代に語り継ぐ使命がある。