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もう一つの戦い、ファイナルクォリファイングトーナメントが5日スタート!

賞金王争いが注目されるゴルフ日本シリーズJTカップが行われる一方で、もう一つの戦いが始まる。来年のツアー前半戦の出場優先権(第1回リランキングまで)をかけたファイナルクォリファイングトーナメント(QT)Supported By SMBC MOBITだ。5日(木)から10日(火)までの6日間、茨城県行方市のセントラルゴルフクラブの東と西コースを使用して行われる。予選ラウンドは東と西コースを交互に2回回り、72ホール終了時点で90位タイまでの選手が西コースで行われる決勝ラウンドに進み、108ホール・ストロークプレーで争われる。

協賛を頂いているSMBCモビットから今年もJGTOからの賞金に加え、優勝者にプラス100万円、2位プラス50万円、3位プラス30万円、4位から20位までの選手にプラス20万円が与えられる。つまり、優勝者には合わせて賞金200万円が贈られる。また1位の選手には翌年1年間のツアー出場権が与えられる。2位から20位までの選手は第1回リラキングまでの出場優先権を得られる。

ここには多くの選手がツアーへの出場のチャンスをつかむために、集まっている。そのうちの一人、坂本雄介は21歳。埼玉栄高校から東北福祉大へ進学したが、昨年4月に中退した。ジュニア時代は関東高等学校ゴルフ選手権冬季大会に優勝するなど実績を残して、松山英樹ら多くのプロゴルファーを輩出している強豪大学へ進んだのだが、子供のころから教えてもらっていたコーチから離れてしまったことにより、スイングがわからなくなり、自分を見失ってしまった。そこで元のコーチに戻るためだった。

昨年はファイナルQTまで進んだが「上に行かなくてはいけない」という焦りからまさかの予選落ちを喫してしまった。苦い経験を味わったが、今年はAbemaTVツアーで腕を磨き、ファイナルQTを迎える。順調だったが、思わぬアクシデントもあった。サードQTのあと、頸椎を圧迫骨折し、まともに練習をすることができなかった。ようやく痛みもとれたが、毎日自宅近くの接骨院に通い、首をケアしている。本来なら会場近くのホテルに宿泊するが、そのため今回は自宅から1時間半近くかけてコースへ通っている。それでも焦りは、今年はない。「去年の経験を活かし、6日間焦らず」プレーするつもりだ。怪我をも克服して、来年のツアー出場のチャンスをつかみ取ってもらいたい。

ファイナルクォリファイングトーナメントの成績、組み合わせは、
こちら
  • 坂本雄介

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