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サトウ食品NST新潟オープンゴルフ選手権競技 2004
サトウ食品NST新潟オープン3日目 韓国の金鍾徳が2位と4打差の通算17アンダー、単独首位
韓国の金鍾徳が2位と4打差の通算17アンダー、単独首位
練習日の夕食に食べた刺身にあたって、予選2日間は青い顔でプレーしていた金だっ たが、木曜の夜は ちゃんこ鍋でおなかを暖め、この日3日目は食当たりからすっかり回復。
「飛距離も戻って、今日は昨日より20ヤードも飛んでいた」と、特にドライバー ショットが絶好調だ。
アイアンショットも安定し、次々とピンに絡めていく。
1番では、いきなりイーグル奪取。ピッチングで打ったグリーンエッジから10ヤード の第3打は、1バウ ンドでカップに吸い込まれて行った。
33度を超える炎天下の中、躍動感あるプレーを展開する金の様子に、同じ組でまわっ ていた金城和弘が呆れ顔で言った。
「あの人、ほんとに44歳?! この暑い中、ショットは飛ぶし安定しているし、球は よく転がるし・・・ 。とてもつけ入るスキがないよ」。
ライバルたちも、半ばあきらめムードの通算17アンダー。2位と4打差の単独首位で、 いよいよ迎える最 終日最終組。「ゴルフは最後までどうなるかわからないよ」と軽くいなしながらも、 その表情には自信がみなぎる。
先週まで2週間のオフは、韓国に里帰り。自宅で撮り貯めしていた過去の優勝ビデオ を引っ張り出し、好調だった時期の自身のゴルフを仔細にチェックした。
97年キリンオープン、99年ダイドードリンコ静岡オープン、スーパーマリオよみうり オープン・・・。日本での過去3勝も、また母国ツアーでの優勝も、「すべて良いタイミ ング、リズムを保って打っていた」ことに気づいてさっそく今週、実践だ。
また、森でセパレートされた丘陵コースのここフォレストゴルフクラブが、韓国の コースに似ているこ ともプラス材料。
「調子もいいし、今回は優勝できそうな要素が多いね」。次のツアー4勝目を視界に とらえた。