今週を含めて、今季は残り3戦。佳境を迎える賞金レースに異変が起きた。現在、2位で今平周吾を追う南アのノリスが、2日目のスタート前に棄権。

腹を抑えながら、体を折るようにして化粧室から出てきたノリスは、「お腹が…。今日はもう朝から4回もトイレに行った」。

痛みと、吐き気と。気持ち悪くて仕方ないのに、吐けない。「昨日、夜中1時に痛くて目が覚めてから、ずっと。苦しい…」と、腹をさすった。

「12、3週間連戦が続いていて、体が悲鳴を上げているのが、症状に出ているのかもしれない」。

先週の「三井住友VISA太平洋マスターズ」で2位も、アマチュアの金谷さんが優勝したことで、優勝賞金4000万円を得て、今平に約700万円に迫る2位浮上。

「今年はあなたを捕まえる」と、宣戦布告したばかりだが、無念の離脱。
「今週もすごく大事な試合だったが、体調が悪い中でプレーしてそれが響いてまた来週も…と、負のサイクルになるよりは休んで、しっかり治して、来週から切り替えて…。ランクはもちろん変わってしまうけど、まだ終わったわけではない。来週、また勝てるかもしれない」と、前を向いたがこの影響で、レースはいよいよ混沌としてきた。

• Ｓ・ノリス
• 今平 周吾