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アジアパシフィックダイヤモンドカップゴルフ 2021

1+1=3…!? 植竹勇太の勝利の方程式

答えはひとつじゃない©JGTOimages
プロ4年目のフル参戦で、勝利の方程式が見えてきた。
植竹勇太(うえたけ・ゆうた)が、強風下で「68」。
首位と3差の4位タイで「今日は100点のゴルフができた」。

今年の開幕戦「東建ホームメイトカップ」もまた、強風下のラウンドで、最終日に「78」を叩いた。
「低く抑えようとして、刺しに行ってしまった。今日はそれがないように」と、反省と安全策に徹してこの日は、スコアがもっとも動くといわれる土曜日に上昇。

「ツアーにも慣れてきて、4日間の流れも分かってきた」。
2週連続のV争いに加わった。

植竹が、自己最高の2位Tの成績を残した先週の「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品」で初優勝を飾った片岡尚之(かたおか・なおゆき)は、東北福祉大の後輩。

しかも、同じ北海道出身者のツアー優勝は、実に26年ぶり(95年、高見和宏)だった。

「最後に北海道の選手が勝ったのは、僕が生まれた年でしたし、まだ見たことなかった。尚之が凄いことをしてくれた」と、同郷の昔馴染みを祝福しながら「嬉しくもあり、悔しくもあり…」。
1差敗退の心境も吐露。

4月のマスターズから始まる大学OBの勢いにも乗じて「次は、僕が勝ちたい」と、気持ちは高まる。

先週の予選ラウンド2日間は、電動カートのセルフプレーだったが週末は、予選落ちをしてしまった大学同期の蛯名大和(えびな・やまと)に「力を貸してくれ」と、きゅうきょ打診。
快く受けてくれたのが、ピタリとハマった。

3日目の4位Tから2Tへの上昇も「ほぼほぼヤマトのおかげ。プレッシャーの感じるパットも気楽にできて、気持ちの面でもサポートしてくれた」と、感謝する。

でも今週は、さすがに「ヤマトもプロですから」と、連投は遠慮するかわりに相模原のハウスキャディさんを指名。
「僕の母親より上のベテランさん。安心してプレーができています」と、絶大なる信頼で、今週もV争いを繰り広げる。

契約するウェアメーカー「1PIU1UGUALE3(ウノ ピゥ ウノ ウグァーレ トレ)」を翻訳すると「1+1=3」。
「2人で力を合わせれば、3人以上の力が出せる」というイタリアのことわざだそうだ。
初勝利の方程式を模索する。今の心境にぴったりのウェアで今週こそ思いを叶える。

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