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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2019
逆転の王座へ、燃えるノリス
カラーから、長尺パターで沈めた1番や9番、16番などこの日3つのバーディより大きなガッツポーズを見せたのは、11番や13番でのパーセーブだ。
北風が吹いた難条件下で3〜4.5メートルのきわどい距離をしのいだ場面に気持ちがこもった。
気温が10℃を下回ったこの日もノリスは熱かった。
キャディをつとめる弟や、母国南アで吉報を待つ母親が、いつもいうのは「あなたは病気」。家族も呆れるくらいの熱がり屋さんで、ダウンジャケットや耳当て、ニット帽やカイロで防寒する周囲をよそに「僕は全然寒くなかった」。この日も半そでの上に、羽織った薄いジャケットを腕まくり。
昨年、今平に負けたリベンジもかかる逆転の賞金王は、勝つしかない状況で、心も体も燃えている。
「これが済んだら故郷に帰る。早く家族に会いたいです」。
残りは2日。特大の土産を持って帰れるか。