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〜全英への道〜ミズノオープン 2021

18番でカップインイーグル。日本の勝・宮ルソンも凄いぞ

今日も最後、入っちゃいました!©JGTOimages
宮本勝昌が、2位と大差の「63」。
初日は大雨で中止となり、1日遅れで出た第1Rは、最後の締めが凄かった。
残り80ydから、58度を握った18番の第3打はピン奥約1メートルでトンっ…と弾むと、ぎゅっ…と戻ってストン、とカップに落ちた。

みごとなイーグルに久々の観衆が一瞬、唖然とした。
2年ぶりの開催は、一般非公開だが、協賛社やスポンサー社のお得意様をゲストとしてご招待。

「(帽子の)つばに手を当てたり、手を上げたり。今日は本当にそういうのを、久しぶりに何度やったか」。

スタートの3メートルから始まり、6番ではOKバーディ。
前半最後の9番は、7メートルを沈めて「拍手をしていただけるというのは、選手として非常に嬉しい」と、久々に観衆の前で、歓声に応え続けて10番では4メートルも逃さず、13番は10メートルも入った。

15、16番では5メートルのチャンスを立て続けに沈めて迎えたとどめの最終ホールだった。
「最後も幸せでした」と、久しぶりの大声援に身をゆだねる。

午前組での圧巻の首位獲りに、思わず自分を重ねたのは先週、米メジャー「全米プロ」での50歳の快挙だ。

「松山選手のマスターズも感動がありましたが先週のミケルソンにはまた違った鳥肌。感動しました。カッコよかった」。

その瞬間に、大観衆が一気にグリーンになだれ込む問題のシーンも「ああいう興奮の中でやれるというのは、プロゴルファー冥利」と、先週のテレビ観戦をしみじみと振り返って「今週は、”宮本萌寧(もね)”か”みや(宮)ルソン”…」。
なぜか、先週の女子ツアーで今シーズン6勝目を飾った稲見さんまで引き合いにして、48歳の溢れる闘志を表現。

今大会の上位2人は、7月の「全英オープン」に出場できる。
実現したら、2010年のセントアンドリュースに次ぐ自身2度目の挑戦切符。
「あの時は、確か予選落ちして土日はロンドンを観光しました。2階建てのバスに乗って…」。

今年は、来季のシニア入りを控えて「全米シニアとか、全米プロシニアを視野にしていました」と、50歳以上のメジャーのことばかりで、”聖地”で11年ぶりのリベンジなどつゆほど頭になかったが、「出場権を頂けるなら、行きたい気持ちがあります」。

5月の中日クラウンズから、2週連続のV争いを演じて2位。
「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品」では3日目の18番パー4でもカップインイーグルを達成している。
優勝こそまだないが、今年の”宮ルソン”はどこか、神がかっている。

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