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日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 2021

最速タイの日本タイトルとホールインワンも狙ってます。新人の古川雄大

©JGTOimages
プロ5戦目の古川雄大(ふるかわ・ゆうき)も、初の最終日最終組に挑む。
その前に、予行演習を済ませておいた。

3日目の最終組で、洗礼を受けた。
ユーティリティを握った4番の第1打が大ダフリ。
いつもは150ヤードの2打目が、200ヤードも残ってしまった。
「緊張しないように。いつも通りに回りたいという思いがあった」と、プレッシャーを自覚。
「でも、やっぱり緊張するのは仕方ない。開き直って、いつも以上の力を出すことができた」と、この日5つのバーディの中でも、特にのびのびプレーができたのは、賞がかかった3つのパー3。

「狙うしかないでしょう」と、100万円と300万円がかかった3番と16番では果敢にバーディ。
快挙に迫った。

「今はお父さんのを借りていて、自分の車は持っていない」と、最終日は高級車の「BMW X7 xDrive40d M Sport」がかかった13番こそ挑戦していくつもり。
ちなみに、優勝副賞は「BMW X5 xDrive35d M Sport」。
「じゃあ、2台ですね」と、ニッコリした。

この日きゅうきょ、地元福岡から応援に来てくれたお父さん、お母さんと妹とは10番で合流。「顔が見られて凄く力になりました」。
家族の前で、しっかりと優勝争いに残った。

今年2勝の金谷拓実や、初優勝の片岡尚之らは同世代だが、昨年9月にデビューして、先週まで4戦で予選通過はまだ1度だけ。

「焦りだったり、みんなは通用しているのに自分はダメかな、と思うこともあったけど、力を出し切れば、自分も絶対いけるはず。最終組で回れることも、不思議と驚いていない」。
初日の3位タイから難コースで好プレーを重ねることで、覚醒した。
「今日も最終組で、自信になる1日。後半アンダーでまわれて自分の中では合格です」。

参戦5試合目の日本初タイトルなら、99年のJGTO発足後としては、2012年の藤本佳則に並ぶ、最速タイ記録だ。
偉業で一気に仲間に追いつく。

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