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マンシングウェアオープンKSBカップ 2003

『最終日、泣いちゃおうかな』今季予選落ち続きの宮本勝昌が久々に好発進

今季、開幕戦からほとんどの試合の優勝シーンを見ている。
「ただし、テレビでね」と苦笑いの宮本。
「最近、週末、自宅にいることが多いですからね」ということは、つまり、予選落ちが続いているということ。「どこか調子が悪いのかって? いやあ・・・単に下手なんですよ」と自嘲気味に笑ったが、目はマジだった。「もっともっと、練習しなくちゃ」この日64をマークしてコースレコード更新の首位発進にもホールアウト後はすぐに練習場に直行だ。

現・ジャイアンツヘッドコーチの鹿取義隆さんの現役時代に、冬のキャンプに参加させてもらったことがある。そのとき言われた言葉、「練習は裏切らない」が、宮本の座右の銘だ。「調子が悪いときほど、練習するのはつらいものだけど、それでも頑張っていれば必ず報われるということを、鹿取さんに教えてもらいました」。今でも交流のある鹿取さんには、「早く次の優勝を見せてくれ」とハッパもかけられている。
このところのツアーは、1打差の逆転優勝など、好ゲーム続き。しかもブラウン管に映し出されるのは、初Vの星野やハミルトン5年ぶりの優勝、先週の片山と涙の感動シーンばかりだ。それに大いに刺激を受けてる。「僕もいっぱいテレビに映りたくなって・・・。今週は僕も、最終日に泣いちゃおうかな、なんて考えてます (笑)」2001年の日本シリーズ以来、約1年半ぶりのツアー5勝目の筋書きは、宮本の頭の中ですでに出来上がっているようだ。

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