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絶景がモチベーション! 真夏のニュージーランドでJGTO選手が早くもテンションマックス
日本と季節が真逆のニュージーランドはいま夏、真っ盛り。新型コロナウィルスの脅威もなく、入国時に中国の渡航歴がある旅行者に、申し出を呼び掛けるアナウンスが流れる程度。
選手たちもみなマスクを外して無事、コースに到着した。
27日から始まる豪亜ツアーの共同主管「ニュージーランドオープン」とJGTOが、2014年からパートナーシップ契約を結ぶきっかけは、このベテランプロによるところが大きい。
昨年9月の「パナソニックオープン」で、4年ぶりのツアー7勝目を挙げた武藤俊憲が、今大会初出場ながら堂々8位に入賞を果たしたのは2013年だった。
当時は日本ツアーから出たのは武藤ただ一人。日本ツアーで戦う豪出身のブレンダン・ジョーンズに「すごく良い大会だから出てみない?」と誘われ半信半疑で来て以来、大会の手厚いホスピタリティと、雄大で美しい当地の絶景のとりこである。
翌年からさっそく選手仲間にその素晴らしさを伝えて歩くようになり、出場を希望する選手が増えるにつれて、JGTOに振り当てられる大会の出場枠も増えていき、現在は20枠。
これが、武藤が主催者から”大会親善大使”と呼ばれて慕われるゆえんである。
来月にも42歳を迎える今年は、8年連続8回目の出場。
本大会は、4日間ともプロアマ形式で行われることも特徴だ。
この日月曜日は若手選手を伴い、主催者恒例のJGTO選手の歓迎パーティと、アマチュアの方々との懇親会に参加。
美しい景色を肴に、みなでグラスを傾け「今年こそ優勝して大会親善大使の責任を果たしたい。この大会を、今年の良い滑り出しにする」と、やる気だ。
勝手知ったるベテランを囲む若手たちもみな、和やかムード。特に初出場の選手たちは、評判以上の大パノラマに、さっそくテンションマックスだ。
「景色が壮大で気持ち爽快。出るからには優勝を目指して頑張ります」と、声を揃えたのは香妻陣一朗と浅地洋佑。
今年1月の「SMBCシンガポールオープン」で6位タイに入り、自身初メジャーとなる全英オープンの出場権を獲得した木下稜介も「空港におりた瞬間、景色に圧倒されました」と感動しきり。
「人が優しくて、景色も気候も最高で、結果も伴ったらなお最高。1日でも長くここでゴルフがしたい!」。パーティで振る舞われた美味しいラム肉に舌鼓を打ちながら、27日から始まる本戦にむけて、健闘を誓った。