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マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント 2019

攻略の師は片山、ライバルは古江さん、24歳の阿久津未来也

難しい16番のパー3から奪った終盤の連続バーディは、母校・日大のレジェンドから伝授されたコース攻略どおりだった。
プロ4年目の24歳、阿久津未来也(あくつみきや)が初出場の試合を、7バーディ3ボギーの「68」で回り、首位に3打差の4アンダー9位タイで出た。

火曜日の練習ラウンドで、インのハーフを共にした永久シードの片山晋呉はツアー通算31勝のうち、大会4勝を誇る通称・ABC男。

試合でも回ったことのない大学の大先輩とラウンドする機会を得た阿久津は、要所で会場のABCゴルフ倶楽部の攻め方や、コースの特徴を教わり感謝。

聞けば片山は、先週の「ZOZOチャンピオンシップ」で健闘した日本勢が、米ツアーで活躍する松山英樹のみだったことを嘆いて「これではいけない」。若手指導の必要性を痛感して今週、さっそく日大後輩の中西直人に声をかけた。
そこに阿久津も加わることができた。

直近Vの15年大会時の自身のプレーをなぞりながら、特に上りホールの攻略に時間を割いてくれたという片山。
「それが今日は結果にむすびついてくれたと思う」。

祖母の影響で、物心つく前からクラブを握った阿久津は、作新学院高1年時の2010年に「関東ジュニア」で優勝。
日大3年時に日本学生を制覇して、17年にプロ入りを決意した。
今季は、昨年末のファイナルQTで38位に入って自身初のツアー本格参戦。7月、今季自身初戦の「日本ゴルフツアー選手権」で12位につけるなど、現在の賞金ランキングは66位。来季の出場権が得られる上位65人のボーダー線上で、シーズン終盤戦の初シードに賭ける。

栃木県で生まれ、大学時代を静岡で過ごし、プロ入り後に移ってきた大会の地元、ここ兵庫県は「第三の故郷」。
所属コースの六甲国際ゴルフ倶楽部では2週前の女子ツアー「富士通レディース」で、アマチュアVを果たした古江彩佳さんも、かつて勤務しながら腕を磨いた。

5つ下の元同僚に、差をつけられたが「負けてられない」。2日前にプロ転向を表明し、今週の「三菱電機レディス」でプロデビューを果たす19歳にもメラメラだ。

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