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プロたちのおうち時間「いま何してる?」【池村寛世の巻】
4月に三重県で行われるはずだった国内開幕戦「東建ホームメイトカップ」の調整もかねて、その前週にツアー外競技の岐阜オープンから出るつもりで身を寄せたが、両大会共に中止が決まり、その後の予定を決めかねている間に、緊急事態宣言が出されたのだった。
「東京に帰っても大変そうだし、県をまたぐことにもなる。そのままお世話になっています」。
感謝の自粛生活で、いま凝っているのはリフティング。
といっても、ゴルフのではない。
「ゴルフのは腕だけだし、練習しなくてもできますので」。
本業での妙技には、達成感があまりない。
その点、小2から5年生まで熱中したサッカーのは「すぐに足が疲れてくるし、モモに来る。芯に当てなきゃなかなか同じところに上がっていかないし、集中力もいる」と一筋縄ではいかないからこそ、くすぐられる。
「ずっと苦手だったので。空いた時間を利用して、100回連続にチャレンジ!!」。
やっと50回前後にまでこぎつけたが、まだ目標半ば。
「ツアーが始まる前に成功させて、インスタグラムに載っけたいんです」。
がっつりした筋トレは苦手。
「淡々とやる、というのができなくて。体がなまらないように。こうして楽しく鍛える方法を考えながら色々、挑戦しています」。
知人に相手をしてもらって、玄関先でバドミントンをしたり、工夫を凝らしておうち時間を過ごしている。
シード3年目の今季。「今度こそ、初優勝を目指して頑張るつもりでいますけれども」。
いまだ試合再開のめどは立たず。
「なかなか気持ちを保つのも難しいですけどいつ始まってもいいように、ケガだけはしないように。プレーできる日を楽しみに待つしかない」。
一刻も早い終息を祈って黙々と球を蹴る。