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フジサンケイクラシック 2019

星野陸也の枕問題

イーブンパーから追い上げにかかった2日目。前半3つのバーディで、快調にチャージをかけにいったはずの昨年覇者が、終わってみれば予選通過ぎりぎりの2オーバー。

星野陸也が、7番のパー3で「7」。1ホールでなんと4オーバーを叩いた。
8番アイアンを持ったティショットは左からの風を計算して、フェード球で攻めたつもりが「実際はあまり風が来ていなかった」と、いったんグリーンの奥をとらえたボールは、傾斜を転がり落ちて池ポチャ。
打ち直しのアプローチもまた池に入れて5オン2パットに目も当てられない。
186センチの長身を丸めて「集中力が切れちゃった…」。

昨年、嬉しいツアー初優勝を飾ったここ富士桜に実は苦い記憶もある。一昨年から毎年、首の寝違えを訴え、あれから何個も枕を買い替え今では「2万円もするやつを持ち歩き、マイマットも使っているのに、今年もまた寝違えた」。

火曜日は左、開幕前日の水曜日は右の首。
痛みは右手の先までおよび、「左なら、テイクバックで気になるくらいだけど、右は最悪」。
初日の朝、スタート前に成瀬克弘・JGTO公式トレーナーに手厚いケアを受けたおかげで大事には至っていないが、それでもまだ違和感はあり、「調子が悪いときは、無理に攻めちゃいけない…。学びました」と、反省しきりだ。

昨年は10月にも寝違えて日本オープンから2試合を棒にふっており、そろそろ根本治癒にもつとめたいところ。
「なんでだろう…なんで何度も寝違えるのか」と、不自由な首をひねって「寝るときベッドで足が出ないようにと、無意識に上にずり上がってしまうのがいけないのかも?」。
身長より小さなベッドを足先で調整しようとして結果、首が窮屈になり、知らずに変な姿勢になってしまうのかもしれない。
「今日からもう少し、下で寝るようにしてみます!」。
星野の枕問題。早めに解決して連覇に望みをつなぎたい。

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