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関西オープンゴルフ選手権競技 2021
ホールインワン第一号に、V争いときょうだい競演。今週もアマがにぎやか
地元兵庫の関西学院大2年生の落合凌 (おちあい・りょう)さんが、終盤の8番パー3で、起死回生の1打を放った。
189ヤードに対して握った6Iは、「若干フォローの風に対してカット目に、グリーンセンターのイメージでした」。
会心の当たりは、ピンの手前80センチでバウンドしてカップイン。
「それまで1オーバーでしたので、予選通過に入るためには2打足りない」。
土壇場の窮地を「人生初」という快挙が救った。
初出場のプロの試合で「決勝ラウンドに行けるのが、凄く嬉しい!」。
通算1アンダーでカットラインに潜り込んで、喜んだ。
賞金の該当ホールではなかったが、コースさんからご厚意で、希望の銘柄のボールを3ダースも記念にいただき感謝。
今季の結果次第でプロ入りも視野に入れるというだけに「決勝ラウンドも頑張ります!」。
プロの試合で初めて過ごす週末が、大きな試金石となりそうだ。
そのほか、7人のアマチュアが決勝ラウンドに進出した。
その最上位となる10位タイにつけた宇喜多飛翔(うきた・つばさ)さん(大阪学院大2年)。
後半11番でダブルボギーもあったが特に落胆する素振りも見せずにその後、3つのバーディで盛り返してきた。
通算7アンダーは、首位とわずかに3差。
「アマの試合は回りから、上にいるだろうというプレッシャーがあるけど、プロの試合のほうがぜんぜん気楽にやれています」。
史上5人目のアマVを十分に伺わせる大物ぶりだ。
また、先週の女子ツアーでツアー初優勝を飾った山下美有夢さんの弟、勝将 (まさゆき)さん(近畿大学1年)は、通算3アンダーの31位タイでの予選通過に「パーオンは5、6回しかなかったけど、自分の持ち味で、我慢ができた」。
前夜は、お姉さんから具体的なゲームプランを伝授されたそうだ。
「2日目までは攻めすぎず、置きに行くゴルフをして3、4日目に
ギアを上げていく感じがいいんじゃない、と…」。
お姉さんは2週連続優勝がかかる「フジサンケイレディスクラシック」の初日に、3打差の9位タイと好位置につける。
そして山下姉弟とともに、注目を集めるのが石川兄弟の競演。
石川遼の8つ下の弟、航(わたる)さんが、初の決勝ラウンドを決めて、がぜん盛り上がってきた。
今週もプロアマ揃って、にぎやかな週末だ。