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星野陸也は73で後退「最後、全然違うことをしちゃって…」(東京2020)7月31日
1番からショットが曲がった。
そばに木がある右ラフからの2打目は花道に出したが、2メートルを残してボギーを叩いた。
「ティショットが全然全くダメでした」。
回りながら調整を試みても、いい場面で今度はセカンドショットが振るわずかみ合わない。
「今日はバーディがひとつだけ。チャンスにつかなかった」。
スコアが伸ばせないまま突入したバックナインは後半唯一のパー5で「バーディを獲ろうと力が入った」。
14番のティショットは「右プッシュで、右ブッシュ」
2打目は一度で脱出できず、2度目も横に出すので精いっぱいだった。
「5打で乗せて、2パットと、OBみたいなダブルボギー。ショットの悪さが出てしまった」。
挽回できないまま迎えた18番でグリーンの奥に、応援に駆け付けた女子代表の畑岡さんの姿を見つけた。
茨城県笠間市の後輩で、オフの練習仲間。
「最後バーディで、って思ったんですけど。全然違うことしちゃって悔しかった」と、いいところを見せるはずが、きわどいパーセーブになってしまって苦笑いだ。
同組のフリートウッド(イギリス)は5番で連続ボギーがあったが6番から3連続、さらに後半11番から4連続バーディを獲るなどあっという間に上昇。
松山英樹の健闘も、ときどき見上げるリーダーボードでうかがい知れた。
「ほんと、凄いな…って」。
メダル争いたちの激闘に、指をくわえているだけは悔しい。
「明日はひとつでも順位を上げられるように頑張りたい」。
残り1日。
最後こそ、自国代表の一人として存在感を出したい。