『JGTOキッズゴルフ応援プロジェクトsupported by supported by リシャールミルジャパン基金』第18回スナッグゴルフ対抗戦JGTOカップ全国大会in西郷村は、天候に恵まれて盛大に開催され、その翌日には、ランチャーをペンとノートに持ち替えての、社会学習見学が行われた。
福島県田村郡三春町の「コミュタン福島」は、東日本大震災の教訓を学ぶ施設として作られた、「環境創造センター」内にある教育施設である。福島の環境や現状、放射能に関わる正確な情報などを、見て実際に体験して学べる。
あの未曾有の大地震が、とりわけ福島の方々から何を奪い去っていったのか。そして、そこから懸命に立ち直ろうと奮闘される中で、これから何を目指しておられるのか。原子力だけに頼らない新しい福島を作ろうとするみなさんの取り組みを、肌で感じることが出来る。
放射能は、目に見えないから余計に怖い。
だからこそ、福島第一原子力発電所の事故のあとさまざまな情報が飛び交い、あちこちで風評被害が起きたのだがこの施設では、そんな放射能を霧状にして、実際に肉眼で見えるようにしたり、線量を数値化して示したり、ゲームを通してその仕組みを学べたりと、子どもたちにも大変分かりよい教材に溢れている。
「環境創造シアター」では球体型スクリーン全面に360度の映像を映し出す「全天球映像システム」で鑑賞した福島の大自然の、なんとまあド迫力だったこと!
またコーヒーやきざみ昆布に減塩しお、お茶や肥料、湯の華や食塩など各製品に含まれる放射能の量が実際に検査できる精密機械も完備してあり、みんな興味津々。
楽しかった2日間もあっという間に過ぎて、最寄りの郡山駅に向かう帰路のバスはすっかり緊張も解けて、打ち解け合う子どもたちの明るい笑い声に溢れた。
スナッグゴルフ大会の会場が東北に移った2013年からは、試合の翌日に、こうして社会科見学会を開いて、みんなで震災や防災について学ぶことが恒例となっている。
「コミュタン福島」には2011年の3月11日を起点に、動き出した復興時計が刻々と時を刻んでいる。