1971年から始まる半世紀のリストに名前を載せた。
28歳の浅地洋佑(あさぢ・ようすけ)が大混戦を制して、50回の記念大会で、2シーズンぶりのツアー通算3勝目を飾った。
前の2勝目(19年ANAオープン)は、史上最多の5人のプレーオフを制した。
最終日は、最終組の堀川未来夢と石坂友宏と3人で、もつれにもつれて入った終盤に生来の勝負強さを発揮。
左のラフに入れた17番の2打目は、左の林に阻まれる絶体絶命のピンチ。
それでも果敢にピンに向いた。
深いラフをちぎったアイアンショットは、グリーンを捕らえたばかりかピン左7メートルからのバーディパットをねじ込み抜け出した。
1差で迎えた最後の18番のティショットは、左バンカーに入れた堀川と石坂に対して、フェアウェイのど真ん中。
池越えの2打目を軽々と乗っけて、2パットのバーディ締め。
2位に2打差で勝ちきった。
この日は他にも7番で木の下からの2打目をピンにくっつけたり、トップに追いついた15番では、ウッドで5メートルのイーグルチャンスにつけた2打目もまた見事だった。
19年に初優勝から一気に2勝を飾り、これからという時にコロナ禍に巻き込まれ、苦しいシーズンになった。
「何度も優勝のチャンスがありましたけど勝てなかったので、3勝目まで凄く長く感じました」と、喜びを噛みしめ「今日も最後まで浮き沈みがあったラウンドでしたけど、結果的には100点満点です」。
仲間から大量の水シャワーも笑顔で受け止めた。