ようこそ!!
東北福祉大4年の杉原大河が急転直下でプロ入りした。
アマで出た先週の「三井住友VISA太平洋マスターズ」で8位に入った。
すぐにもプロ転向すれば、前週10位内の資格で「ダンロップフェニックス」に出られると聞いて、すぐに恩師や両親に相談。
「こういうチャンスをいただけるのはなかなかないと思うので、逃す手はない。早く大きな舞台で経験を積んだ方がためになる。監督にも行ってこいという言葉をいただいた」。
ご家族にも「決断したのなら」と、背中を押された。
15日にプロ転向して、すぐ異例のデビュー戦を踏めることになった。
「着る服もキャディバッグも今までと同じ大学のですし、プロになってもアマチュアの時とやることは変わらない。自分のゴルフに徹して、それが結果につながってくれれば」。
今季、プロの試合でトップ10が3回の巧者に気負いはない。
記念すべき舞台は、海沿いに広がる屈指の名門・難コースだが、初出場の昨年大会で、4日間を戦い通算5アンダーで27位の成績を残している。
アマ資格を放棄しても、もともと権利があった今月末のツアー予選会のQTは、予定通り「サード」から受けられるが、ここで勝てばQT免除。
「優勝できれば最高ですけど、今までずっとプロの試合に出させてもらって甘くない、と身にしみている。あまり高望みせずに」と、平常心で挑む。
出場登録を済ませて託されたツアープロのバッジは、まだ借り物。「今週、終わったら返さないといけません」。
出場権が獲れたら、名前を刻印した自分だけの証がもらえる。
「早くツアーメンバーになって、自分のがいただけるように」と、意気込む。
名前の「大河(たいが)」の由来は、今大会2005年に連覇のタイガー・ウッズ。
先週は4日間の平均326.25ヤードを記録して、飛距離で1位になった。
「自分の持ち味といえば、飛距離を活かしたプレー。そこをみなさんに見ていただけたら。杉原大河が出ているから見に来ようと、大勢の方に思っていただけるプロゴルファーになりたいなと思います」。
大学先輩で、昨年覇者の金谷拓実にも「おめでとう」と祝福された。
ようこそ、プロの世界へ…!