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ダンロップフェニックストーナメント 2021

木下稜介が首位浮上「ここで勝てば賞金王に」賞金2位の自信と確信



渾身の第1打に、賞金2位の自信と、強い信念が宿った。

首位と1差で迎えた木下稜介の17番パー3186ヤード)。

「左奥のピンに対して、右からのアゲンスト。持ち球のドローで、いいところにつくんじゃないか」と、確信以上の好ショットが飛び出した。

 

ピン10センチにくっついた。

この日6つ目のバーディで、ついに首位を捉えた。

 

「でも、18番が取れていない」と、最後のパー5は一転、ドローヒッターには打ちずらいティショット。

「右に出ている木が気になって。どうしてもつかまってしまう」と、木が点在する左のラフに打ち込んだ。

クリークとアイアンを両手に迷いあぐねて刻みを選択。

「クリークだとテイクバッグで後ろの木に当たる。最終日もあることですし、攻めたい気持ちを少し抑えました」と冷静に、フェアウェイに置いて丁寧にパーセーブした。

 

その後うしろの秋吉が、最終ホールでボギーを叩いて後退。

単独首位で、今季5度目の最終日最終組に飛び込んだ。

 

金谷拓実に抜かれて賞金2位に後退した先週。

「このままでは絶対に賞金王は獲れない」。

すぐに翌日、横浜の奥嶋誠昭コーチを訪ねて指導を受けた。

「動画やラインのやりとりはありましたが、直接の指導は3か月ぶり。疲れもあって、下半身を動かすことができず、手で調整していたのをいくつかのドリルで修正できた」。

 

すぐに効果を結果で示した。

 

奥嶋コーチが教える稲見萌寧さんが、今季10勝で女王目前。

「稲見さんは多分大丈夫。あとは僕次第。ここで勝てば賞金王に近づく」と、恩師に報いる男女W戴冠に向かって今季3勝目の必勝態勢を作った。

 

「この大会で優勝している選手は世界で活躍している人が多い」と、言下に2014年大会を制した同学年の松山英樹を意識。

 

「僕もここで優勝して、来年は世界に向かって挑戦していけるようにしたい」と言った目ヂカラがすごかった。

 

※大会の模様は各ライブ中継でお楽しみください。

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