宮崎県宮崎市のトム・ワトソンゴルフコースを舞台に『2021年度ファイナルクォリファイングトーナメントSupported By SMBCモビット』の最終ラウンドが行われた。
スタート時は最終日にして今週初めての雨。少しパラついた程度だが、乾き切ったコースには多少なりとも影響があったのかもしれない。厳しいコースコンディションになかなかビッグスコアが出ない日が3日間続いたが、最終日はA・エバンスが7アンダー65マークし、大逆転優勝を飾った。
この日のエバンスは3連続を含む8バーディ、1ボギーの65という内容。もともとタイトなコースは得意だと話す通りの見事な逆転劇だった。
「最初の3日間よりも今日はいいボールを打つことができました。今朝の練習場でもいい準備ができましたし、ゴルフの考え方というか少し自分がリラックスできるように意識を変えたことがこのような結果につながりました」。
手堅いプレーをする印象のエバンスだが、今週は攻めるしかないという気持ちでプレーしていたという。
「攻めていかないと上に行けないことはわかっていたので、今週は終始攻めることを心がけていました。スコアを気にせずに、余計なことを考えずにプレーすること心がけていたら最高の結果になりました」。
エバンスは1985年生まれのオーストラリア出身。09年にプロ転向し豪州ツアーやチャイナツアーを経て日本ツアーにも出場するようになった。2017年にAbemaTVツアーに参戦し、2018年にはレギュラーツアーにも出場しているが目立った成績は残せないでいる。
今回の1年シード権獲得は日本ツアーで結果を残すための絶好のチャンスと言える。来シーズンのエバンスの活躍に期待したい。
なお、3日目を終えて単独首位だった川上優大はプレッシャーはなかったとのことだが、前日からの悪い流れを断ち切ることができなかったようで2オーバー74とスコアを落とし、通算5アンダーの5位に終わった。
またアマチュアとして唯一の出場だった米澤蓮は4日間通算7オーバーの55位に終わっている。なお最終日のプレー後にプロ転向を宣言している。注目の河本力は4日間通算11オーバーの74位で今年のファイナルQTを終えている。