閉会式の模様
優勝したアメリカチームは、3日間終了時点で2位の南アフリカに4打差と迫られていたが、最終日は辛くも3打差で逃げ切った。僅か3打差で涙をのんだ南アフリカ チームは、3年ぶり2回目の世界制覇は惜しくも叶わなかった。先週行われた今年の全米オープンでは、南アフリカのレティーフ・グーセンが、アメリカのフィル・ミケルソンをおさえて優勝を果たしたが、このジュニアゴルフ・ワー ルドカップでは、アメリカが南アフリカをおさえる形で優勝した。アメリカチームのメンバーも「全米オープンでは南アフリカに負けたが、この大会では、その雪辱を晴らせた。胸を張ってアメリカに帰る。」とコメントした。
スコア確認をする個人優勝のケント選手
個人戦で優勝したのは、南アフリカの17才、ロナルド・マシュー・ケント選手で、4日間270ストローク18アンダーで、2位に7打差をつけてのダントツの優勝を果たし、丸山カップを手にした。
ケント選手は、昨年の南アフリカジュニア選手権優勝、南アフリカアマチュア選手権2位、ケーププロビンスオープン優勝と、実績を兼ね備えた選手で、4日間を通じてボギーが3つと、安定したゴルフをプレーした。
またケント選手は、南アフリカにおいて、アーニー・エルス・ゴルフファウンデー ションという基金による優待制度を受けており、ゴルフプレーや試合遠征にかかる経費は、全てがこの基金からまかなわれている、という恵まれた環境の中でゴルフを続けている。
国歌演奏にあわせ国旗に向かう優勝したアメリカチーム
この基金の優待制度を受けているのは、男女合わせて16人と僅かで、この優待を受けるためには、申し込みを行い審査を受けるが、ケント選手本人が申し込みを送った時期と同時に、ケント選手が所属するゴルフ倶楽部も彼に内緒で申し込みを送り、優 待を受けられる連絡を受けた時にその事実を知り驚いた、というエピソードもある。
日本チームは真田雅彦(埼玉栄高校)、安本大祐(北海道尚志学園)、森正尚(沖学園)、津曲泰弦(柳川高校)の4選手が参加したが、7位に終わった。個人戦では、安本大祐選手が284ストローク4アンダーで、48選手中8位タイとなった。
<団体成績> | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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