写真左=文部科学大臣旗とトロフィ等を受ける鹿島学園のメンバー
写真右=ホールアウト後に鹿窪監督と握手をする伊藤勇気くん
優勝した鹿島学園は、鹿窪(かくぼ)一郎監督率いる部員19名の3年目のチーム で、創部3年目にしてのスピード制覇を果たした。
鹿島学園は、練習環境に恵まれた学校で、ゴルフ部の生徒は「スポーツクラス」とい う、スポーツに特化したクラスに属し、午後2時からは練習に専念できる。1週間のうち3回は近隣のセントラル、ノースショア、鹿島の杜、白帆の4つのゴルフ場で、 キャディや目土のお手伝いをしながらハーフラウンドをこなし、近隣の練習場では安価でボールを打たせてもらい、寮には50ヤードの練習場が付帯されており、いつで もボールを打つことができる環境にある。
監督の鹿窪さんは、3年前から鹿島学園の監督を任され、それまで有名無実に近かっ たゴルフ部を本格的に立て直した。まずは練習環境の整備に着手し、そして子供たちにはマナーを徹底的に教育した。特に、挨拶と服装については厳しく、しっかりと挨 拶ができなかったり、脱帽せずに挨拶した生徒には、ラウンドプレーや打撃練習の前においても、練習させずに帰らせることもあるという。また、どういう相手に対しても、しっかりと受け答えができるように、スピーチの練習も週に1回行い、もじもじとしないように指導している。鹿窪監督は日本シニアアマのタイトルホルダーで、技術指導のみならず、自身が習得したマナーやエチケットを重んじ、その指導にもあたっている。
2年生の伊藤勇気くんは、昨年の関東ジュニアと関東アマで優勝、今年の関東アマ2位という実力の持ち主で、2日間を通じてベストスコアの136でラウンドし、チームの優勝に大きく貢献した。
写真左=文部科学大臣旗とトロフィ等を受ける東北高校のメンバー
写真右=閉会式の模様
女子の部では、宮城県の東北高等学校が2連覇を果たした。
監督の川崎菊人さんは、「昨年は、現在プロとして活躍している宮里藍の圧倒的な力があったが、今年は選手の総合力で勝てた。この子たちの本当の強さを見れたことがうれしい。」と感想を語った。
キャプテンの3年生・関舞さんは、残念ながら選手には選ばれず出場できなかったが、「昨年の宮里キャプテンの次のキャプテンというプレッシャーはあったが、今回はみんなの力で勝てた」と嬉しさを表した。
東北高校は、宮里プロの影響もあり、部員が40名を超え、練習環境の不備を川崎監督は感じ、「子供達に申し訳ない気持ち」があったそうだが、その壁をもろともせずに子供たちは実力を発揮したようだ。
中学校の部では、福岡県の沖学園が、2位以下に17打差をつけての圧倒的な勝利で、5連覇を果たした。
尚、8月6日(金)から7日(土)までの2日間、同会場にて、文部科学大臣旗争奪 ・第48回全国高等学校ゴルフ選手権大会及び全国中学校ゴルフ選手権大会の個人の部が開催されます。
<主な上位校成績>
■高校男子団体の部(39校出場)
優勝 鹿島学園(茨城) 422
2位 東北(宮城) 424
3位 柳川(福岡) 427
4位 沖学園(福岡) 428
5位 日大佐野(栃木) 436
6位 埼玉栄(埼玉) 438
■高校女子団体の部(17校参加)
優勝 東北(宮城) 426
2位 沖学園(福岡) 440
3位 東海大二(熊本) 442
■中学団体の部(13校参加)
優勝 沖学園(福岡) 449
2位 立正(東京) 466
3位 埼玉平成(埼玉) 485