スタート前の競技委員会では
ローカルルールなどの注意点を再確認
スコアラー、フォアキャディ、競技委員などは、ゴルフ場の競技委員、村役場の職員、島内の区長などの村の人々が携わり、大会前には2回に渡る事前ミーティングにより、スコアラーや競技委員による細かな打ち合わせが行われ、ローカルルールやフォアキャディの配置など、細部に渡っての確認が行なわれた。
スコアラーなどの運営は地元の方々が
ボランティアとして支えた
大会運営においても、子供を育てるという視点から、引率保護者のコース内入場制限に加え、クラブハウス1階部分への入場も制限された。
これは参加者からは厳しい印象を受けるが、ゴルフ場の玄関を一歩入れば、自分で全てを行わなければならないのが社会でのルールで、署名も支払いも児童が自身で行い、スコア提出も自身の責任で行った。
スコア確認はスコアラーと選手が
集中できる環境で行われた
この大会を企画立案した村役場の宮里徳成さんは、「こんな小さな島からでも、子どもたちが日本そして世界を目指せる希望を作ってあげたい。ゴルフならば大人になってもできるし島に戻ってきてくれるきっかけになるだろう。」と島を愛する気持ちを表現する。
スコア提出後には立礼が行われた
更に今年からは当機構が共催に加わり、競技におけるゴルフ規則のアドバイスと、児童へのルール、エチケット、マナーについての講演も併せて行われた。
ゴルフ規則顧問の渡辺章太郎による講演は、小学生を対象に行われ、ゴルフ規則の基本、ゴルフ精神とフェアプレー精神、そしてエチケットとマナーについて解説がされ、プレー後の児童たちは疲れも見せずに熱心に聞き入った。
セミナーには小学生と引率者の約120名が参加
ゴルフ規則では、ティーインググラウンドの区域の説明やティマークからボールが飛び出る、いわゆる「出べそ」やOBの境界線について、ホワイトボードを使用しての図解と説明が行われるなど、小学生が最低限知っておく必要がある項目をピックアップして判り易く解説された。
クラブを芝に叩きつける行為に関しては、芝生を大切にする気持ちが必要であることや、プロの場合でも、ついカッとなってクラブを叩きつけた際には、厳しく罰金が科せられていることなども説明された。
真剣に聞き入る児童たち
また、今年大活躍した石川遼プロが人気があるのは何故かを参加者に問いかけたところ、「礼儀正しくて受け答えがきちんとしているから」という小学校3年生の回答に驚かされたが、渡辺規則顧問からは、「ゴルフの技術もそうですが、ゴルファーとして素晴らしいのは相手を思いやることで、また、感謝の気持ちをいつも持つことです」と説明。
更に、「ゴルフが出来ること、この大会に連れてきてもらえていることを、お父さん、お母さん、先生に感謝の気持ちを持ってください」と伝えた。
セミナーの講師はJGTO渡辺章太郎ゴルフ規則顧問が務めた
当機構がジュニアゴルフの大会に関わることは、ゴルフの上手なプレーヤーを輩出することではなく、日本の未来を担う子供たちに、ゴルフを通じて学んでもらえる沢山のスキルを身につけてもらうことで、それが豊かな社会を形成することに繋がると考えているためで、今後も側面的な応援を続けていき、一人でも多くの子どもたちが、健やかに真っ直ぐに育ってもらえるための応援を続けていく。
<小学生ゴルフセミナーの概略>
ハイビスカスカップ全国小中学生ゴルフ伊江島大会小学生ゴルフセミナー
講師: 社団法人日本ゴルフツアー機構 ゴルフ規則担当 渡辺章太郎
■ゴルフ規則の基本
用語を早く覚えると、規則が分かるようになる
用語の定義は62あります
今回は規則を覚える前に良く出てくる8つの用語の意味を覚えましょう
・アドレス
・携帯品
・ハザード
・ホール
・オナー
・ティー
・ティーインググラウンド
・誤球
■ゴルフ精神とフェアプレー精神
基本的な考えは、コース上にいる他の人に対しても常に心をくばるべきである
礼儀正しさとスポーツマンシップを常に示しながら洗練されたマナーで立ち振る舞うべきである
■エチケットとマナー
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■ゴルフで学んだことを普段の生活で活かそう! 何ができるかみんなで考えてみよう!