この合同練習会は2005年から始まり、笠間市教育委員会、笠間市体育協会アマチュアゴルフ部の肝いり で、ゴルフの指導もさることながら、礼儀やマナーなどの指導も行われる。
今年第1回目の合同練習会は、低気圧の接近による季節はずれの冷たい雨のために残 念ながら中止となったが、それでも「やりたい!」という子供たちの希望もあり、参 加予定の13校中の2校が参加して決行された。子供たちはレインウェアやタオルで雨 を凌ぎながら、先生や地域の方々の指導に、はきはきと応えて練習に励んだ。
雨の中、合同練習会を決行したのは、導入初年度以来、活動が停滞していた岩間第三 小学校と、昨年の全国大会優勝校の稲田小学校の2校。
岩間第三小学校は、初年度こそ茨城予選会に参加したものの、その後、活動が停滞し ていた。しかし、個人による活動が継続されていたために、その灯は消えておらず、 昨年の親子大会で優勝した千葉さん親子のお父さんが指導者となり、活動が復活して予選へ の参加を決め、早速、雨の中での練習決行となった。
対して昨年の全国大会を制覇した稲田小学校は、全国大会上位3校が得られる今年の シード権を得ているものの、予選大会、そして全国大会で結果を残すための意気込み もあり、練習に余念は無いようだ。
導入初年度から教育委員会と各小学校の連携、そして宍戸ヒルズカントリークラブの 受け入れ態勢も整ったこの活動を、更に後押ししたのが笠間市体育協会アマチュアゴルフ部である。
昨年から活動計画を明確化し、3月には指導者講習会、5月から合同練習会、6月に茨城予選会、7月に全国大会、8月に親子大会 と、アマチュアゴルフ部の方々が率先して汗をかいての活動が続いている。
もちろんゴルフ技術だけではなく、地元の子供たちに健全に育ってもらいたいという 願いを込めた、青少年の健全育成という主旨はぶれていない。
昨年の全国大会の結果は、優勝を含めて上位4校に地元笠間市の小学校が3校も入ったが、これは「地の利」とい う言葉では片付けることのできない、これらの活動の成果の賜といえる。