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スナッグゴルフの取り組みによる効果についてのアンケート結果(7月4日)

アンケートは、茨城県笠間市内の小学校12校のうち、昨年2007年度スナッグゴルフ対抗戦全国大会及び茨城地区予選会に出場した、児童67名の保護者と、12校の小学校教諭12名を対象に、2008年6月に実施。



先生が感じた児童たちの変化

努力できるようになった。

  • 全員ではなく、個人的に良い方向に向かっていった児童がいた。

  • スナッグゴルフに出場した児童はもともと勉強にも運動にも積極的で、給食もしっかり食べ健康的だったので、特に質問6以降は「変わらない」が多い。大会の前後ともよく頑張っている。スナッグの全国大会出場は本人達の大きな自信になったようだ。


  • スナッグゴルフを通して協調性、お互いを思いやる心が伸びた。また、他人からのアドバイスなどをきちんと聞ける素直さが伸びた。スナッグゴルフをいう場を通して「みんなに自分たちのがんばり」を認めてもらえたことが子どもたちの成長にとても良かったと思う。


  • 今年度は2週間あまりしか練習する機会がなかったが、選手全員短い時間(朝15分・昼休み15分)だったが一生懸命練習に取り組んでいた。技術的な面が中心の指導になり、あいさつ、言葉遣い等の指導があまりできなくて残念。


  • よく挨拶するようになり、積極的に自信を持って活動するようになった。練習をしていく中でも全体の流れを考えて動けるようになったことに感心した。


  • 特に5年生は、後輩を手伝いたい、教えたいと思い協力してくれた。

  • 保護者とのつながりがさらによくなったと思う。



保護者が感じた児童の変化


  • 頑張る事で得られるものがある事を身を持って経験し、幅広い面で自信を持って行動できるようになった。

  • 挨拶、礼儀、敬語の問に関しては、スナッグゴルフの期間中のみの事で、親の方から見ると強制的のようにも見えた。

  • スナッグゴルフをきっかけに様々な行事やスポーツに興味を示し、子供ばかりでなく家族も意欲的になったように思われる。子供は今はゴルフは続けてはいないが、スポーツは好きで野球のリトルリーグに入りがんばっている。スナッグゴルフ、野球を続けることによって体力の向上はもちろん、継続、挨拶、礼儀、社交、協調性、一生懸命、様々な点においてとても向上したと思う。スポーツはとても良い。



  • 「毎日こつこつと頑張ってやり続ける事が良い結果につながる」ことを学んだと本人が言っている。日々の練習も楽しく取り組めたからこそ続けられたと感じている。


  • 目標をもって物事に取り組むことができるようになってきた。自分が決めたことを達成するためには努力が必要だということを経験できたと思う。


  • 色々なことに自信を持って取り組むことができるようになったと思う。

  • スナッグゴルフを始めてから、ゴルフにも関心を持つようになり、テレビでのプロゴルフの放送など興味を持って見たりするようになった。今年は5年生なので大会に出場することができないためとても残念がっていた。


  • 色々なことに興味を示し積極的に行動するようになってきた。自分の意思表示が少しずつできるようになってきた。

  • 自分で目標を決め努力するようになった。

  • 気持ちの切り替えができるようになった。

  • 責任感が芽生えてきた。

  • スナッグゴルフを始め、挨拶や敬語を目上の人に対して身についてきたと思う。

  • 子供の集中力がとても向上したと思う。また、他の子供達の良い面を見つけ、そういうところを敬う気持ちが持てるようになった。

  • 自分に自信がついたように思える。一つの事をやりとげたのは初めての事だと思うのでとても良かった。

  • 自分で決めた事は最後まであきらめずにやり通すこと。

  • 挑戦してみようという前向きな心が増えた。

  • 礼儀正しくなり、きちんとした挨拶ができるようになった。

  • スナッグゴルフを始めてから、子供がとても楽しそうだった。自分がやらなければという責任感も強くなったような気がする。子供はもっと続けたいと言っていた。子供からそういったことを聞けたのがとても嬉しかった。



  • 同じ小学校の子とはなれて、全然知らない小学校の子たちと一緒にコースを回り、ほとんど話さないで同じ時間を過ごしたけど、相手がうまくいった時は、「おー、すごーい!」とみんなで喜び、その一瞬みんな同じ気持ちになれることはすばらしいと思う。また、その注目をあびるのが自分だった時、とてもうれしく思うだろう。とても良い経験をさせていただいた。以前よりまわりの人のこと(自分だけでなく)を気にできるようになった。




  • 他の学校の子としかコースをまわれなかったため、いつもよりすごく緊張してる様子だった。

  • やる気が出るようになった。

  • 団体戦なので、自分も頑張らないとメンバーに迷惑をかけてしまうという気持ちから、協調性や協力性などは芽生えたと思う。きれいですばらしいゴルフ場でスナッグゴルフに参加できたことは、子供にとっていい経験になったと思う。


  • 一番大きく変化したことは、大きな声で挨拶することができるようになった/こと。指導者の方が大きな声で挨拶することの大切さをくりかえし教えてくださったからだと感謝している。


  • スナッグゴルフを通じて身についたことは、集中力と自分を取り巻く人に対しての感謝の気持ちである。全国大会で経験した忍耐や気持ちの切り替えが必要なことなど多くのことを学んだようだ。

  • スナッグゴルフをしてから、恥ずかしがったりせず自ら大きい声であいさつができるようになった。また「ゴルフは自分の打ったボールをまた自分で打つスポーツなので、すべてのプレーは自分の責任になる」ということを理解してか、少し自分の行動にも責任が持てるようになったと思う。



  • 以前はすぐにあきらめてしまった息子が、今では最後まであきらめない強い気持ちを持つことができるようになった。

  • ゴルフに興味を持った。

  • 学年があがるにつれて、学校、友達の事etc、話す機会が減ってきたような・・・その時の気分にもよるので対応しきれない時もある。もしかしたらブラス、勉強(塾)などで忙しいのもあって余裕がないからかも。


  • 去年よりもやる気が出た。今年で最後なのが寂しい。

  • 父親との会話が増えた。

  • あきらめずに一生懸命やろうと努力するようになった。

  • スナッグゴルフをはじめて、ゴルフのマナー等がわかったのはよかった。

  • 引退(?!)してからもスナッグゴルフに興味を持ち続けている様で、今年度の練習の手伝いに自ら行くという姿が見られた。妹が今年度から参加させていただいているので家で指導していたりしている。4年生で引退してしまうのは残念だったが、スナッグゴルフを通して学年の違う子と仲良くなれたようだ。



  • 屋外で遊ぶ機会が増えた事は体力向上にも繋がり大変嬉しく思っている。また、リーダーシップの大切さを学び、学校生活でも友達との関わりが以前とは違ってクラスをまとめようと考えて行動するようになってきたと感じている。プロのゴルフ大会にも関心を持ち、色々なことに興味を示す姿が見られる。スナッグゴルフ大会に参加できて本当に良かったと思う。


  • ゴルフを通じてある意味共通の趣味を見つけ会話が増えたことは非常に良いことだと思う。しかし、このアンケートの各項目の向上を目的とするならばもっと明確にすべきだと思う。各項目はスナッグゴルフのみならず日常生活で保護者として教えていくものと考えている。


  • 一打一打の集中と、どんな結果になろうともカップinまでやらなくてはならないという忍耐(我慢)は身に付くのではないかと思った。

  • 多少ゴルフに興味を示すようになったと思う。



調査:社団法人日本ゴルフツアー機構 森ビル株式会社
協力:笠間市教育委員会(茨城県)



笠間市の小学校を対象としたアンケート結果から読み取れる事項

1.

ゴルフは、子供の人格形成、人間形成に有効なツールである。

2.

子供から大人へと成長していく過程において、社会で必要となるスキルがゴルフを通じて学べる。

3.

特に社交性、協調性、コミュニケーション、協力については、保護者と先生ともに高い評価がされている。

4.

先生と保護者の所見においても、挨拶、礼儀、協調、協力、積極、責任、自信、努力、継続、集中力、忍耐、気持ちの切り替え、などのキーワードが複数見られ、ゴルフがライフスキルの習得に役立つと言える。


5.

挨拶や礼儀、敬語を使う、という2つの項目においては、先生と保護者の評価に大きな差が発生した。この要因は、小学校ではゴルフ技術だけではなく、挨拶や礼儀にも重点を置いた指導がされているものの、家庭までにはその目的が伝わりきれていないことが推測される。保護者の所見には、「親から見ると強制的のように見えた」という記述もあった。一方、「日常生活で保護者が教えていくもの」という記述もあり、本来、挨拶や礼儀、敬語は家庭で教えるもので、家庭の外に求めるものではない、という本来あるべき考え方を示した保護者もいた。


6.

小学校でスナッグゴルフを学ぶことが、人格形成、人間形成に有効であり、ゴルフの枠を越えた青少年の健全育成という大きな目的を、小学校から家庭へ、そして広く社会に情報発信していくことが必要である。