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茨城県立盲学校小学部の児童がスナッグゴルフを体験(7月15日)

初夏の強い日差しながら時折涼しい風の吹く中、茨城県立盲学校のグラウンドで、小 学部の児童11名が参加してのスナッグゴルフ講習会が行われた。 茨城県立盲学校は、昨年100周年を迎えた歴史のある学校で、幼稚部、小学部、中学 部、高等部からなり、現在54名が在籍している。 茨城県内唯一の盲学校であるため、県内の遠方の児童は寄宿棟を利用して通学を行っ ている。



今回のスナッグゴルフ講習会は、高等部3年生と小学部の体育を受け持つ先生から当 機構に相談があり実現した。

先生は、沢山のスポーツを経験させてあげることにより、運動の楽しさや喜びを味わ い、運動に親しむ姿勢を育てたい、という狙いで、最近ではボールに鈴の入ったテニ スを体験させるなど、熱心にその機会を提供している。



講習会では、まずゴルフとスナッグゴルフの違いが説明された。

ゴルフはカップにボールが入るとゴールになることに対し、スナッグゴルフはフラッ グにボールがくっつくとゴールになる、という違いの他、ボールを触り、フラッグを 触り、クラブを触り、ランチパッドを触り、その形状や感触、そしてくっつくという 仕組みを体感して講習が始まった。



ボードを使ってのパット練習では、時計の文字盤に例えて、7時から5時の振り幅で中 心の10点を狙った。また、ピッチショットでは、ダーツの形をしたターゲットの中心 を狙い、9時から3時の振り幅で的を狙った。

ショットの前にボールの位置を触って確認し、グリップを正しく握り、そして振りぬ き的に当たると、パンッと音が鳴り、児童たちの笑顔はほころんだ。



休憩を挟んでのフルショットでは、10時から2時の振り幅から見事なショットを繰り 出し、手に伝わる軽い感触と、バシッという音に反応し、更にニコニコ顔を振りまい た。

グラウンドに設定された2つのホールを使っての実践コースプレーでは、パー4の設定 ながら2打のイーグルを出す子もおり、お友達同士で喜び合い、楽しいひとときを過 ごした。