まず始めに、ゴルフの歴史について触れ、日本にゴルフが伝わったのは1901年、スナッグゴルフが日本に伝わったのは2001年。これまで約100年でゴルフの歴史を作ってきた人たちが沢山いるが、スナッグゴルフの歴史はこれからで、その歴史は皆さんが作っていく、と子供たちに説明。子供たちは歴史の主人公であることを理解すると深くうなづいた。
次に、子供たちには「4つの扉」という、自己紹介プログラムを実施した。紙を縦と横に1回ずつ折り、4分割された枠の左上に名前、右上に県と小学校名、左下に好きなプロスポーツ選手、右下に今日の感想を書いてもらい、約5分の間に120名の児童の自己紹介合戦が開始された。まず握手をし、4つの扉を開いての自己紹介、そして裏面にお互いのサインをしてもらった。 セミナー開始前、橘川先生が「お友だち何人できましたか」の問いかけに、ほとんどの児童が、0とか1人と答えていたが、4つの扉を実施したあとは、多い児童では8名ものお友達と自己紹介を行い、積極的に自分をアピールし、相手を理解しあった。
続いて、チームごとに今日感じたことなどを、模造紙に8色のマジックでカラフルに表現してもらった。残念ながら時間が足りず発表までには至らなかったが、セミナー終了後に廊下に貼り出し、子供たちは翌朝の出発前に、改めて昨夜の思い出を振り返った。優勝した壺屋小学校は「やったぜ壺屋!」と模造紙いっぱいに、チームの共同作業により喜びを表現した。
セミナーの最後には、「今日、ここに居てスナッグゴルフ全国大会に参加できているのは、お父さん、お母さん、学校の先生、コーチや地域の方々の協力があってこそ、皆さんこの場でお礼を言いましょう」と呼びかけ、児童の中から自発的に「起立!」という大きな号令がかかり、全員が立ち上がり後方に振り返った。子供たちは会場上段席に座った保護者、先生たちに向かい、元気良く「ありがとうございました!」と挨拶すると、保護者・先生の席からは大きな拍手が沸いた。
日中の対抗戦では、試合への緊張感から、全国各地から集まるお友達と交流をする余裕も無かったが、「4つの扉」の実施により、セミナーにて多くのお友達ができたようだ。更に全員が宿泊した茨城県教育研修センターでは、セミナー終了後も、廊下やお部屋で4つの扉が引き続き実施され、更に多くのお友達と思い出を作れたようだ。