山崎校長先生をはじめ、この日の講習に参加した先生方は、ゴルフをプレーする方も 多く、代々、この小学校に赴任した先生は、ゴルフをしなければこの学校には居られ ない、というほどのゴルフ志向小学校だそうだ。
小学校のまわりには、ゴルフ場が多く点在し、近隣の小学校の先生達によるコンペや 対抗戦も行われるそうで、ゴルフに触れる環境は整っている。
講習は、社団法人日本女子プロゴルフ協会の桐林宏光ティーチングプロが担当し、開 始前の挨拶で、「ゴルフには審判員が居ません、審判員は自分自身です、もしもルー ル違反をしてしまった場合には自分で申告します。ゴルフはそういうスポーツで す。」と説明し、ゴルフの本質をまずは子供たちに伝えた。
準備体操のあと、ゴルフプレーの方法と楽しさを理解してもらうために、山崎校長先 生に登場していただき、桐林プロとコースプレーをして頂いた。ティショト、アプ ローチ、パットと、一連の流れを説明し、プロと校長先生の対戦は、お互い4打で引 き分けた。
プレーの楽しさを理解したあとは、基礎となるパット、チップショット、ピッチ ショット、フルショットを指導し、児童はイキイキと夢中でボールを打った。
講習のしめくくりとして、3人1組での対抗戦を行い、1つのボールを各チームが交 互に打ってプレーした。初めてのプレーでは、7打や8打をたたいたが、回数を重ね るうちに、3打や4打でまわれるようになり、子供たちの成長ぶりがうかがえた。ま た、1つのボールを交互に打つ対抗戦のために、一人ひとりにプレッシャーがかか り、緊張の面持ちでプレーする子も多く、協力する気持ちも子供たちは感じていたよ うだ。
講習が終わり片づけをしていると、子供たちから先生方に、「スポーツクラブでやろ う!」とか「体育でやりたい!」との注文が飛び交い、子供たちはすっかりゴルフの 魅力にはまってしまったようである。