記事
埼玉県の松伏町が歴史的な第一歩となる「第1回スナッグゴルフ松伏大会」を開催(3月20日)
昨年の今頃。 松伏町は地元の若きヒーローである石川遼の、プロ入り後の活躍への期待で話題は持 ちきりだった。
それまでゴルフとは縁遠かった町に、「ゴルフ」という三文字が一気に広がっていっ た時期でもある。

そして昨年4月中旬。 松伏町商工会で、スナッグゴルフ対抗戦JGTOカップ全国大会のテレビ放映DVDが紹介されるきっかけがあ り、子どもでも手軽に楽しむことのできるスナッグゴルフの存在を、商工会のメン バーたちが知った。
そこからの動きは速かった。 商工会は町づくりの一つとして、ゴルフへの取り組みを決めた。

6月14日には第1回目となるスナッグゴルフ体験会を松伏小学校で開催。
町民の積極的な参加もさることながら、商工会をはじめとした、教育委員会、体育指 導委員など、町のゴルフ愛好者なども数多く集まった。
そして11月30日には、ふれあい松伏フェスティバルという町のイベントでも体験会を 実施。 その認知度はいっきに広がった。

年が明けて2月からは、2週に1回のペースでの練習会も始まり、この日の記念すべき第1回大会の開催にこぎつけた。
大会は、朝方から降り出した雨がスタート直後まで残ったものの、中盤からは太陽が 顔を出し、参加した20組60名は元気良く9ホールをプレーした。

競技は、1チーム3名による団体戦で、3世代でチームを組んだ中条さんチームが優勝 し、子どもだけでなく、大人も、そしておじいちゃんも楽しめるゴルフの魅力を伝え る大会ともなった。 また、ホールインワンが3つ、アルバトロスも3つ飛び出すなど、大会はおおいに盛り上がった。
85ヤードの9番ホールでアルバトロスを達成したのは小学3年生の小花一希くんと4年 生の小菅洋祐くん。



小花くんは約40ヤードのセカンドショットをワンバウンドでフラッグの中段にピタリ。
小菅くんは約35ヤードのショットが、何度かバウンドした後にフラッグに向かって転 がりくっつき、飛び跳ねて「やったー」と体いっぱいに喜びを表現した。
これらの町の取り組みは、石川遼に続くプロの発掘が目的ではない。 マナーを重んじるゴルフを通じて、石川遼のような人間として魅力のある子どもたち を育てることを目指している。
開会式で松伏町の会田重雄町長は、「ゴルフ規則には罰則があるが、マナーには罰則 がない。マナーに罰則があるとすれば信用をなくすこと。」と挨拶。 ゴルフで町づくりを目指す松伏町での、歴史的なティオフがされた。
<成績上位者/9ホール 497ヤード パー36>
団体の部
優勝 中条チーム 94ストローク
2位 横山チーム 100ストローク
3位 根本チーム 114ストローク
4位 横川・椎貝チーム 114ストローク
個人の部(小学生)
優勝 小花一希 36ストローク
2位 中条志歩 39ストローク
3位 田中拓海 39ストローク
4位タイ 小菅洋祐 椎貝彩奈 小菅悠也 39ストローク
個人の部(大人)
優勝 会田操 25ストローク
2位 中条圭一 26ストローク
3位 田中茂雄 27ストローク
4位 横山滋一 27ストローク
ホールインワン
根本明美 6番ホール 21ヤード
田中拓海 3番ホール 24ヤード
中条圭一 6番ホール 21ヤード
アルバトロス
小菅洋祐 9番ホール 85ヤード
小花一希 9番ホール 85ヤード
藤代真一 2番ホール 80ヤード