同14位でツアー3勝の浅地洋佑(あさぢ・ようすけ)が開幕前日の19日、日本勢を代表して事前の記者会見に臨んだ。
自身のビザは、すでに1月7日に発行されていたため無事、16日に入国できた。
チャンギ空港でのPCR検査で陰性証明を受け取り、オフィシャルホテルとコース間の移動のみをひたすら繰り返すバブル生活で、黙々と練習ラウンドを重ねたが、「寒いところからいきなり暑いところにきたので感覚と実際の動きのずれがけっこう大きい。ほぼ狙った球がまだ打てていません」と、苦笑いで答えた。
大会は、2017年の初出場から毎年出ているが予選落ち→56位タイ、そして一昨年の2020年は68位と、過去3度の結果は思わしくない。
「日本にはないコースで、やってて凄く楽しいんですけど、全然結果がついてこないもどかしさがあります。毎回、リベンジしたいと思う大会」と、雪辱に賭ける。
日本勢の最上位として組まれた、予選ラウンドのペアリングにも背筋が伸びる。
現在、世界ランク27位のポール・ケーシーとの同組に、「小さいころからテレビでみてきた選手なので。一緒にプレーできるのは嬉しい。間近で見られるチャンスも少ないと思いますので試合に集中しながら、彼の技術を少しでも学べたら」と、意気込む。
本大会の獲得賞金などが、ジャパンゴルフツアーには反映されないことが開幕直前に発表されたが、浅地は「そこは気にしなかった」と、挑戦欲に変化はなかった。
開催要項は変わっても、世界ランキングには反映される。
「少しでも上げたい」と、現在182位からの上昇を狙う。
また、大会の上位4人には「全英オープン」の出場権もある。
今年の開催コースはゴルファー垂涎の「セントアンドリュース」だ。
アイルランドのロイヤルポートラッシュで行われた2019年大会でメジャー初出場を果たして68位の結果をおさめたが、”聖地”はまだプライベートででも回ったことがない。
「全英といえば、セントアンドリュースというイメージがある。一生に一度は出たいコース」と、常夏のシンガポールから、憧れのリンクスコースを見据えている。