この大会は、青年部が「地元の子どもたちのために何か楽しんでもらえるイベントを始めよう」と、いくつかのアイデア候補の中から選び抜かれたイベントで、「ゴルフのまち三木市」ならではの特色も相まって始まり、昨年はコロナ感染症の影響で中止になったものの、今年度は一般社団法人日本高等学校・中学校ゴルフ連盟が主催する、全国高校・中学ゴルフ選手権春季大会、いわゆる春高ゴルフと連携しての開催となった。
三木市には25のゴルフ場があり、ゴルフ場利用税をゴルフに還元し、更なるゴルファーを掘り起こそうという、全国でも珍しい施策が取り入れられていて、この流れに連動する形で昨年から『JGTOキッズゴルフ応援プロジェクトsupported by リシャールミルジャパン基金』スナッグゴルフ対抗戦JGTOカップ全国大会もスタートしている。
大会運営は、もちろん商工会議所の皆さんが手弁当で準備。
スコアボードは建材屋さん、スコアシートは内装屋さん、スピーカーやら音響やらテントやら、ありとあらゆる準備は商工会議所に関わるお得意分野がそれぞれ分担して準備した。
更に、イベントの盛り上げと効果的な情報発信を行おうと、関西の人気ユーチューバー「GOLPIA」が協力し、「ゴルフ侍」なるキャラクターに扮して子どもたちとパー3対決をするなど、盛り上げ役にも一役買った。
競技は、三木ゴルフ倶楽部西コースの9番ホールに特設されたスナッグゴルフコースで競われたが、アンジュレーション豊かなグリーンの傾斜に苦戦しながらも、全国大会での経験も生かし、レベルの高い試合となり、団体の部では広野小学校が優勝、個人の部でも広野小学校5年の宮本航牙くんが29ストロークで優勝を飾った。宮本くんは昨年の県大会でも5年生の部で優勝しており、期待のエースに成長している。
ゴルフのまち三木市では、小学校全校(14校)にスナッグゴルフ用具が導入されていて、今年10月の全国大会に向けて、更に参加者が増えていきそうな勢いで普及と定着が進んでいる。