1差を追って入った最後の18番は「イーグル狙い」。
スタートの2打差から、一時は4差をつけられ、それでも食らいつき、土壇場の一発逆転を期して打ったエッジまで230ヤードの2打目は「力が入ってめっちゃパンチが入った。あまりにも、フェースが低く出ちゃってダメでしたね」。
悔恨の1打は、グリーン右のほうに飛んだ。
バンカーふちまでわずか数十センチのラフで止まり、やっかいなアプローチが残って寄せられず、2パットのパーで終戦。
比嘉の逃げ切りを許した。
歴史と伝統の一戦で、1974年大会の故・杉原輝雄氏に次ぐ48年ぶりの連覇を逃して「いや、もうめちゃくちゃ悔しいですよ」と、苦笑いで吐き出したが国内初戦から3位→2位と立て続けのV争いに「ドキドキ、ぞわぞわしてくる感覚。面白い」と、若い勝負師は、さっそく春から2試合続けて醍醐味を噛みしめる。
「ギャラリーのみなさんがたくさんおられる中でバーディを獲ったときの声援が楽しくて」と、今週は、今年初の有観客試合だったことでもスリルと快感が倍以上に。
「開幕から3位、2位と来ましたので1位ももうすぐ。また練習して頑張ります」。
次こそ主役の拍手を浴びる。