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中日クラウンズ 2022
久常涼はスペイン→和合でまさにぶっつけ1アンダー「良い経験」
久常涼(ひさつね・りょう)は、初出場の和合で4バーディ、3ボギーの「69」。1アンダーの38位タイでスタートした。
昨季のABEMAツアー賞金王でレギュラー昇格し、今季は10代優勝を目指す19歳だが「全然、疲れてます。しんどいです」と苦笑したのは、大会初日の28日朝、会場入りしたばかりだから。
名古屋を目指して、岡山県の実家を出たのは早朝5時。
車に揺られて和合に到着したのが8時30分。
まずは出場登録を済ませて体を慣らし、打撃練習は100球ほど。
アプローチとパット練習で、1時間ずつ。
あっという間にスタート時刻の11時40分を迎えて、ぶっつけ本番の和合に臨んだ。
無理して遠出をしてきた甲斐はあったと思える初日となった。
当初、先週の開催予定だった日本と欧州共催の「ISPS HANDA 欧州・日本、どっちが勝つかトーナメント!」がコロナの影響で延期となり、「とりあえず」として日本と欧州で、同時に行われた代替試合で久常は、欧州ツアー(DPワールドツアー)を選択。
「ISPSハンダ選手権inスペイン」に挑戦してきた。
渡欧を決めたのは、開催の2週間前だった。
「航空券とかもばたばたでした」と、準備もそこそこだったが「これからの将来を考えて、海外でやりたい。トライしていきたい気持ちが強かった」と、飛び出した。
久常は、日本ツアーでも飛ぶ方だが当地で回った選手はみな、飛距離を駆使するより、コントロール重視のテクニシャンばかり。
「日本ツアーでも厳しいピン位置の時はしっかりコントロールする技術が必要になってくる」。
まさに今週の和合がそうで、「肌で感じた。同じような動きをしたら、そういう球になる。今週に向けてもイメージができました」と、スペインで和合の疑似体験もしてきた。
残念ながら、予選落ちして戻ったが「数ホール大叩きして、取り返せないミスになってしまっただけで、自分的には感触の良い中でプレーを終えられた。すごい収穫があったし良い経験、行って良かった」。
手応えを土産に日曜日にトンボ返りし、そこから陰性が出るまで3日間、隔離期間を活用してYouTubeに没頭。
下見ラウンドの代わりに今大会の過去映像や、今週火曜のCS放送「ゴルフネットワーク」の練習ラウンド生中継を子細に見て「欲が出るとこのコースは大トラブルになる」と、察知できた。
"リモート練習”のおかげで「今日は気楽なイメージで。スムーズに行けた」と欧州遠征の余韻を駆使して、同組の星野陸也と@中島啓太さんと、同スコアの1アンダーでまとめて上がってきた。
「先週の経験が今週につながっている」。
さらに確信の2日目に向かう。

<29日・第2ラウンド中継スケジュール>
■CBCテレビ
13時55分~16時50分
■ゴルフネットワーク
7時~12時(1番ホール生中継)
■YouTube(こちらから!!)
12:00~最終組ホールアウト(18番ホール生中継)