2022ABEMAツアー第４戦目となる『LANDIC CHALLENGE 9』の大会最終日が福岡県糸島市にある芥屋ゴルフ倶楽部を舞台に行われた。

７アンダー単独首位からスタートした西山大広が、３バーディ、ノーボギーの盤石のゴルフを展開。終わってみれば２位以下に６打差をつける圧勝で嬉しいツアー初優勝を手にした。

昨晩はすんなり眠ることができ、最終日の朝も比較的落ち着いていたと言う西山。スタート時はいささかの緊張感はあったものの、１番ホールティショットの「太らないようにハイボールを飲んでいます」というスタートコールで一気に緊張が解けた。

「あれでリラックスすることができました。１番ホールでいきなり野呂がバーディを獲って１打差にはなったんですけど、焦る感じはなく落ち着いてプレーができたと思います。今日はパーオン率が高かったので、ピンチらしいピンチはそれほどなかったですね。ただ、２番ホールで、自分ではいい感じで打ったパットだったんですが思った以上に速くて。あれが入ってくれたのは大きかったですね」。

香川県出身の西山。この優勝はまずは育ててくれた両親に報告し、応援してくれている人達に伝えたいと話す。

「この優勝はめちゃくちゃ嬉しいですね。今年はABEMAツアーで１勝することを目標にしていたので、序盤で勝てたのは本当に嬉しいです。今週から３連戦だったので、３勝できたらという気持ちだったんですが本当に勝てたので、残りも勝てるように頑張りたいと思います。３勝すればレギュラーツアーに行けるので頑張ります」。

芥屋ゴルフ倶楽部で毎年開催されている『Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント2021』に昨年出場し４日間を戦い抜いている西山。得意コースと言えるほどではないが、絶対に打ってはいけないエリアはしっかり把握していた。最終日は徹底的にそこを避けるようなゲームメイクに徹した。ボギーを打たないゴルフを展開し、結果的に途中からは一人旅。トップが崩れなければ、追いかける選手にとってはどんどん苦しくなるのが芥屋ゴルフ倶楽部なだけに、この日の西山のゴルフはまるで芥屋での勝ち方を知っているベテランのようなゲーム運びだった。

「今日は美味しいお酒が飲めそうです。死ぬほど飲みます！」と満面の笑みで話す西山。今週のゴルフの内容からすると２週連続優勝の可能性は大いにありそうだ。

• 西山大広