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PGA・JGTOチャレンジII 2006
ドンファン「今日の優勝は、これから頑張りなさいという賞を頂いたつもり」
今は若いので応援して下さい」
慣れない日本語を必死に話すドンファンに周囲から惜しみない拍手が送られた。
この日は前日と同じスコアとまではいかなかったが、それでも3バーディ、ノーボギーでスコアは69。1番では、残り177ヤードからピン横1mにつけ、バーディ。6番では103ヤードをピッチングで左奥3mにつけバーディ。「髙橋さんはすばらしいショットを打つから。」と、最終組で一緒に回る髙橋朋載を意識しながらのプレー。終わってみると、昨日から安定したショットで順調にスコアを伸ばし、チャレンジ史上最年少優勝という名誉ある記録のおまけ付きだった。
日本に来て、クラブの調整に時間が掛かり、調子が落ち込んだ時期もあった。
しかし、今シーズンからグリップを変えた事で、プレッシャーの時に力を入れずに打てるように心がけた。その成果が先週のマンダムルシードよみうりオープンで20位タイという成績に表れ、その勢いのまま今大会に参戦した事が勝因だった。
韓国の両親や日本各地でお世話になっている人々にささげる優勝。
本人は「今日の優勝は、これから頑張りなさいという賞を頂いたつもり」と、あくまでも謙虚な姿勢を見せた。
今大会で掴んだ翌週のUBS日本ゴルフツアー選手権宍戸ヒルズ初出場への切符もドンファンには楽しみの一つでしかない。
勝負したい選手は同じ韓国出身のS・K・ホ。「すごい力がある選手でステディな雰囲気を持っている選手。来週の目標は予選通過です。(会場には)行った事がないからイメージが分からない。来週の早い内に会場の雰囲気を掴みたい」。と具体的な目標を掲げ、ツアー最年少優勝記録も狙っていく。