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Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント 2022

ABEMAで6人目のアマ快挙。髙宮千聖がプロデビュー戦

ABEMAツアー史上6人目のアマ優勝を達成した福井工業大学2年の髙宮千聖(たかみや・ちさと)が今大会でプロデビュー戦を飾る。


7月の「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP CHALLENGE(ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップチャレンジ) in FUKUI」では、初出場のプロの試合で初日から首位を走り続ける完全Vを達成した。

快挙の直後はその後の進路について、「家族や恩師とゆっくり考えたい」と語っていたが、実際はその場でプロ入りを即断。

「大学の理事長や監督に話しをさせていただいたら、決めたことなら頑張れ、と」。
快諾をもらった。


ご両親も、あまりの急展開には驚いていたそうだが、それが大会翌日の7月24日。

翌週の8月1日にはもうJGTOにプロ転向の申請書を提出し、受諾をされた。


ABEMAの優勝資格を行使して、プロ初戦を飾る今大会は、小学時代に初めて観戦したトーナメントだ。

JGTO会長の青木功がまだ選手として出場していた頃で、「これがプロの世界なんだ、と感じたことを覚えています」と、記憶を手繰る。

また開催コースの芥屋ゴルフ倶楽部は、高知県の明徳義塾高1年時に初出場を果たした2018年「日本アマ」の会場でもあり、「ご縁を感じていますし、凄く思い入れもあります」と、話す。


祖父の影響で小2からゴルフを始めたが、小学校ではサッカーに熱中し、中学校ではバレー部に所属。
しばらくゴルフから離れた時期もあったが中2で再び目覚めて「中3の頃にはもうプロになると決めていました」と、このたび大学2年で夢実現となった。


火曜日に18ホールの練習ラウンドを済ませて「ティショットの位置や、バンカーが新しく増えている」と、4年前の「日本アマ」時からのコースの変化を鋭く察知。

「グリーンは相変わらず芝目が強く、アンジュレーションも強い」と、コウライ芝の特徴を改めて調べ直して「的確な場所に打つショット力が必要」と、導き出した。


来季ツアーの予選会「QTファースト」のエントリー手続きも済ませてあるが、今大会で結果が出せれば一気飛びできる。
「僕は上にいくだけの立場。誰にも負けたくない、と強い気持ちで挑みます」。
19歳の若さと勢いも駆使する。


史上6人目の快挙は完全優勝のでっかいおまけつきでした