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ダンロップフェニックストーナメントチャレンジinふくしま 2022

ABEMAツアー史上7人目のアマチュア優勝に向けて@山下勝将さんが首位堅守

福島県のグランディ那須白河ゴルフクラブを舞台に『ダンロップフェニックストーナメントチャレンジinふくしま2022』の大会2日目が開催された。

 

8アンダー単独首位からスタートしたアマチュアの山下勝将さん(近畿大学2年)が、3アンダー69でラウンド。着実にスコアを積み重ねて、通算11アンダーとして単独首位の座を守った。

この日の山下さんは6バーディ、3ボギーの69という内容。前半は思うようなゴルフができなかったが、終盤は粘り強くスコアを伸ばしてきた。

「今日はバーディが先行したんですけど、前半はショットが荒れて。途中ボギーが2つ続いてしまいオーバーパーになったんですが、後半は絶対にアンダーでまわるという気持ちでプレーしました」。

前半のショットの乱れは力みとのことだが、順位やスコアを意識していたわけではない。ただ、無意識に力が入ってしまっていたようだが、そんな時に大西さんが心がけていることが、スコアを意識しないことだと言う。

「スコアのことを意識しちゃうとどんどん悪くなっていくので、目の前の1打に集中することだけを考えるようにしています」。

この日も前半の不調を見事克服した山下さん。ショットが荒れた前半のゴルフを踏まえて、後半は8割に抑えてショットをするなど、緻密に自身のゴルフをコントロールできている。

明日の最終日はABEMAツアー史上7人目のアマチュア優勝がかかるが、スコアのことは意識せずに1打1打に集中する心構えた。

 

優勝争いを含め、ローアマ争いもヒートアップしている。山下勝将さんを追いかけるのは林田直也さん(沖学園隆徳館高校3年)と、大西晃盟さん(兵庫教育大学付属中2年)の2人。共に山下さんとは4打差の7アンダーの10位タイで明日の最終日をむかえる。

林田さんは先週の『Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント2022』でもローアマに輝いており、2週連続での獲得を狙う。疲れもあるだろうが、この日は4アンダー68をマーク。本来の実力を発揮した。

 

一方の大西さんも後半こそやや失速してしまったが、着実に3つスコアを伸ばしてくるあたり、さすがは今年の『日本ジュニアゴルフ選手権12歳〜14歳の部』のチャンピオンだ。『日本ジュニアゴルフ選手権』の際に実はちょっとしたトラブルがあり、表彰式で緊張から解放されたからか、気分が悪くなり倒れるアクシデントがあった。その際に手の指を痛めてしまったが、その影響を感じさせることのない素晴らしいゴルフを展開している。狙うはもちろんローアマと『ダンロップフェニックス』の出場権だ。

優勝争いと共に、アマチュア勢の戦いにも注目したい。