首位と1差の2位から第3ラウンドを出ると11番でピンそばにくっつけて逆転。
終盤17番では3メートルを沈めて2位を2差で突き放した。
4つのバーディもさることながら、右林に入れたピンチを寄せワンでしのいだ14番や、左のバンカーから木と木の間から、フェアウェイに戻してパーを拾った15番など危機対応も完璧だった。
「このコースはとにかくフェアウェイをキープして、刻んで刻んでチャンスを作る」。
歴代覇者は丸2年のブランクも、戦い方を忘れてなかった。
コロナ禍の20ー21年は、ついに1試合も出場できず、今季もやっと先月の「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」で復帰して、3年ぶりに出場した今大会が、今年の2戦目。
久しぶりに戻ってこられた思い出の舞台で、強い思いがある。
3年前の今大会で通算2勝目を飾って得た2年シードも今季一杯。
「明日はもう、本当に優勝だけ」。
巡り巡った大チャンスを逃す手はない。