記事

エリートグリップチャレンジ 2022

4人によるプレーオフを制した小木曽喬が今季2勝目

兵庫県のゴールデンバレーゴルフ倶楽部を舞台に行われた『エリートグリップチャレンジ』の大会最終日。通算10アンダーで4人が並ぶ大熱戦を制したのは小木曽喬。プレーオフ3ホール目のバーディで勝負を決した。

 

2アンダーの22位タイからスタートした小木曽。トップとは7ストローク離れていたため、優勝というよりもトップ10、トップ5入りを念頭に置いていた。

「コースがコースなだけに、伸ばせば上から落ちる人もいると思っていたので、4アンダーくらいで回れればと思っていたら、ポンポンポンとバーディが来てくれたのでスコアを伸ばすことができました」。

幸先よくスタートホールでバーディを奪うと、途中4連続バーディを含む9つのバーディを奪取。最終日は8アンダー64の猛追でプレーオフに食い込んだ。

 

プレーオフに残ったのは小木曽のほか、平本穏、小林正則、杉原大河の4人。小木曽の頭の中には賞金ランキングのことがあり、上位を争っている小林と杉原にだけは負けられないと、咄嗟に考えていた。その2人がプレーオフ1ホール目で脱落したため、ここでスイッチがさらに入り、最後は3ホール目で平本を退ける形で勝利を手にした。

これ小木曽はシーズン2勝目。賞金ランキングでは2位以下に約210万円の差をつけた。

「めちゃくちゃ嬉しいですね。(今季1勝目の)6年ぶりの優勝も嬉しかったですが、今こうやって賞金王レースを戦っている中で勝てたことは本当に嬉しいです」。


小木曽の今シーズンの目標はABEMAツアーに専念して、来季はレギュラーシーズンで戦うことだ。高校3年のときに『日本アマ』を制し、福井工業大を経てプロ入り。周囲の期待が高かっただけに、プレッシャーもあっただろうがプロ入後は思うような成績を残せずにいた。そんな小木曽が、今年は今までで最高にいいシーズンをおくれていると話す。もちろんレギュラーツアーで活躍するための過程に過ぎないが、勢いだけではない新しい小木曽のスタイルが完成しつつある。

残り2戦、来季のレギュラーツアーへいい流れで乗り込むためにも、全て勝つつもりで挑む。