今年4月の実施を目指して欧州と日本の史上初共催「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」の開催が発表されたのは、一昨年の11月だった。
特に海外志向の強い選手たちは、ユニークなネーミングの新規開催を大変楽しみにしていたものだが、残念ながらコロナ禍で延期に。
今年は日本と欧州のそれぞれ単独開催で「とりあえず」の新規大会が実施され、茨城県のPGM石岡ゴルフクラブ で行われた日本開催では主催の国際スポーツ振興協会(ISPS)と所属契約を結んだばかりの桂川有人(かつらがわ・ゆうと)が、ホストVによるツアー初優勝を達成した。 祝・初優勝。 桂川有人「めざせゴルフの一番人気」
半田晴久・同協会会長を喜ばせたばかりか、その後破竹の勢いで賞金上位に居座り、秋には米二部「コーンフェリーツアー」の予選会に挑戦。
来年開幕から数試合の出場チャンスを得て戻るなど、その活躍は「とりあえず」どころではおさまらなかった。
いよいよ今度こそ、どっちが勝つか決められる。
来年4月20日ー23日にPGM石岡ゴルフクラブ で開かれる初共催「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」で、新チャンピオンの誕生が待たれる。
12月6日のこの日都内で改めて、開催発表の記者会見が行われ、参加したJGTO会長の青木功も「ヨーロピアンツアーとJGTOとの共催は、私の念願でもあり、JGTOとしての大きな目標でもありました」と、いま一度、初共催への謝意を述べ「大会に出場するジャパンゴルフツアーの選手たちは、ヨーロピアンツアーの選手と同じフィールドで戦うことによって、技術的にも精神的にも、大きな刺激を受けることでしょう。この大会を通じて、たくさんのことを学んでもらう中でやはり日本での開催ですので、是非、地の利を生かして、ジャパンゴルフツアーのメンバーに勝ってもらいたいと思います」などと切望した。
折しも前日5日には、米・欧・日3ツアーのパートナーシップの契約締結と共に、JGTOの今季賞金上位3人への来季欧州「DPワールドツアー」への出場資格が発表されたばかりだ。
会見には、欧州ツアーの出場経験がある選手会長の谷原秀人も出席し「さまざまな国をまたいで戦うことで、選手が鍛えられるのは間違いない」などと、その意義を力説。
また会見では、今季の賞金王に就いたばかりの比嘉一貴と賞金2位の星野陸也が、初共催への感謝と共に、「海外志向が強い私にとって世界挑戦への足がかりに出来れば。JGTOの賞金王として精一杯プレーしたいと思っています」(比嘉)。
「DPツアーとの共催、しかも両ツアーの賞金ランキングにも加算される競技で、優勝できるように頑張りたいと思います」(星野)などと半田会長宛に、意気込みをしたためて届けた手紙が読み上げられた。
「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」開催概要
<英語表記> ISPS HANDA ・CHAMPIONSHIP>
<主催> ヨーロピアンツアー(DPワールドツアー)
<共催> 一般社団法人日本ゴルフツアー機構
<特別協賛(タイトルスポンサー)> 一般社団法人国際スポーツ振興協会(ISPS)
<会場> PGM石岡ゴルフクラブ(茨城県)
<開催期日> 2023年4月20日(木)~23日(日)
<賞金総額> 200万ドル
<出場人数> 132名(DPワールドツアー83名、ジャパンゴルフツアー41名、招待選手8名)
<競技方法> 72ホールストロークプレー(36ホールカット上位65位タイまでが決勝進出)
※獲得賞金はDPワールドおよびジャパンゴルフツアーのランキングに加算されます
※勝者はDPワールドおよびジャパンゴルフツアーの2年間のシード権を得ます
※勝者は2750点のDPワールドツアーランキングポイントを得ます