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ファイナルQTトム・ワトソンゴルフコース 2022

篠優希が10アンダー62の大爆発で逆転V!

首位と5打差の3アンダー16位タイからスタートした篠優希が10バーディ、ノーボギーの圧巻のゴルフを展開。通算13アンダーとして見事な逆転劇で優勝を手にした。これで篠は来シーズンのレギュラーツアーへのフル参戦の資格を得た。

 

「このスコアが出ることは予測していませんでした。このコースは攻めすぎるとふダブルボギーをすぐに打っちゃうので、これまでの3日間は守りつつも、耐えながらバーディを狙っていくという感じでした。ただ、前半で5アンダーが出て、ある程度貯金ができた感じがあったので、後半は1位を狙って攻めるしかない気持ちでやりました」。

 

トム・ワトソンゴルフコースのタイトなフェアウェイに、多くの選手がいつも通りのスイングをさせてもらえない中、篠は狭さなど関係ないかのごとく伸び伸びとゴルフをしてスコアを伸ばし続けた。その要因の一つがコースとの相性の良さだ。

篠は昨年も同じトム・ワトソンゴルフコースでファイナルQTを受けて4位で通過している。

「コースの相性の良さは昨年の4位で感じてしました。それに今週はグリーンをあまり外さなかったですね。パーオンも毎日14回以上できていたので、ショットが全体的によかったと思います」。

 

昨年のファイナルQT4位の資格で今シーズンの前半戦はレギュラーツアーへも参戦したが、ギャラリーからの視線やトッププロに混じってプレーしたり練習したりしている自分が自分じゃないような感覚に陥った。そんな心理状況が影響したのかレギュラツアーでは11試合に出場して予選通過はわずか4試合に終わった。

そんな経験を糧に、来季は再びレギュラーツアーでプレーするために今週のファイナルQTにのぞんでいた。

今週の戦いから篠が得たことは「楽しむこと」だ。試合で緊張するのは当たり前のことだが、自分を追い込みすぎると、自身のゴルフに何のプラス作用も働かないということを改めて感じた。目一杯楽しむことで、今日のようなスコアが出る。そんな貴重な成功体験を積んだ篠の来シーズンの活躍に期待したい。