この講習会は、日本ゴルフツアー機構が推進する『JGTOキッズゴルフ応援プロジェクトsupportedbyリシャールミルジャパン基金』による活動の一部で、ゴルフにふれたことのない、ゴルフに出会う機会のない子どもたちに、ゴルフの楽しさや魅力をプロゴルファーが伝える特別出前授業。
岩手県においては東日本大震災からの復興を願い、日本ゴルフツアー機構からスナッグゴルフ・スクールセットの寄贈・導入が、今年1月に市内13校全校に完了しており、2023年度の第一回目の実技講習会となった。
雪深い岩手県のイメージとは驚くほど異なる宮古市は、太平洋に面していることもあり関東や関西の都心と変わらない気候で、地元の宮古カントリークラブは雪でクローズすることも少なく東北県内からゴルフプレーヤーがどっと押し寄せるという冬の今がまさにトップシーズンだという。
そんな雪の心配も寒さの心配もない重茂小学校の体育館には暖房が完備されており、整え準備された体育館での実技講習会はスタートから子どもたちの元気な熱気があふれた。
パットの体験に続くチーム戦の得点ゲームでは応援合戦が始まり、締めくくりのプロとのガチンコ対決でも一打一打を真剣に見守り、ため息やら歓声やら、一喜一憂のハラハラ感でもゴルフを楽しんだ。
参加した児童たちは、「難しかったけど上達して上手く出来た」、「初めてのゴルフで10点をとれて嬉しかったし金谷プロのショットを見れて嬉しかったです」、「プロの指導を受けて最初から上手く打てました」と感想を発表。
講師を務めた金谷プロも、「ゴルフを始めたのが小学5年生のときからでした。そしてゴルフが大好きになってプロになりました。自分がゴルフを始めた時の頃を思い出し、今日みんなに会えてとっても良かった。」と子どもたちに話した。
また、講習会後の取材で金谷プロは、「あの子ども達から、年を取ると失いかけている純粋な心を勉強させられた気がします。やっぱりゴルフはいいなとつくづく思いました。」とコメント。
自身はゴルフ場とゴルフ練習場の経営に加え、地元ゴルファーの指導活動も行い、ゴルフのスポーツ少年団も運営するほか、岩手県オープンゴルフトーナメントの大会プロデューサーとして大会を20年に渡り開催するなど、岩手県のゴルフ振興に貢献している。
わずか45分間という、とっても短い授業でのゴルフでの触れ合いではあったが、お互いの心が通じたプロと子どもたちの間に絆が生まれ、校舎から帰路に着く金谷プロの乗った車を、4年生9人が最後まで手を振って見送ってくれた。
宮古市でのスナッグゴルフ実技講習会は、これからどんどん行われ、学校の先生を対象とした指導者講習会も近日行われる計画だ。
【宮古市でのスナッグゴルフ導入実績(13校)】
2013→崎山/小国(2018閉校)/赤前(2022閉校)
2014→津軽石(宮本勝昌プロ寄贈)
2015→磯鶏/花輪/田老第一
2020→高浜/新里
2023→宮古/山口/千徳/重茂/川井
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