記事

Novil Cup 2023

杉原大河が最終ホールで意地のバーディ奪取!

杉原大河らしいスケールの大きいゴルフが戻ってきた。首位と3打差の3アンダー12位タイからスタートし、7バーディ、2ボギーの5アンダー67をマーク。通算8アンダーで首位タイに立った。

この日は最終組でのラウンドで、最終18番ホールを迎えた時点ではトップから1打ビハインド。明日の最終日は天候が大幅に崩れる予報なだけに、万が一試合がキャンセルになったときのことを考えると、何がなんでもバーディが必要だった。そんな状況の中で、ティショット、セカンドショットと冷静かつ的確に判断し、会心のバーディを奪った。

「最終ホールはティショットをスプーンで打って、残りが176ヤード。本当だったらフォローのはずがアゲインストに感じたので、7番アイアンで軽く、8割くらいで打ったのが上手くいってくれました。明日は天気が悪くてどうなるかわからない状況だったので、その中でバーディが獲れたのは自分的にも良かったと思います」。

 

アマチュア時代にABEMAツアーで優勝を飾っているものの、その後は期待通りの結果をいまひとつ残せないでいた。そんな杉原が、本来のゴルフを取り戻し始めたきっかけは、昨年7月から新しく師事しているコーチによるもの。そのコーチはファイナルQTをトップ通過した篠優希のコーチでもある中井学。中井のYouTubeを見て、共感する部分があり、杉原自ら打診した。

 

先週のレギュラーツアーの開幕戦は予選落ちとなり、今週は探り探りでのプレーになっていたとも言うが、その中でこの位置で2日目を終えられたことは大きな自信になる。本来の豪快なスイングを取り戻しつつある杉原が明日の最終日にプロ初優勝を狙う。