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Novil Cup 2023

首位と1打差で最終日へ!目指す姿は新生・武藤俊憲

昨年の12月には2005年以来となるファイナルQTを受けるなど、かつての輝きを失いつつあった武藤俊憲。ファイナルQT2位で通過したのは流石のひと言だが、武藤自身の中には根本的に変えなければならないという思いがあった。

 

自分の中でゴルフを立て直そうと色々と取り組んできたものの、何かが違うという思いから、高校生のとき依頼となるコーチをつけた。

「ちゃんとコーチについたのは実は高校生以来なんです。研修生時代の後輩なんですけど、チェックをしてもらったり、自分ではわからないことを新しい意見として入れてくれたり。何かが違うと感じる部分を明確にしないといけないという思いがあったので、それはもう人の力を借りるしかないと」。

 

実際にコーチからは、想像していなかった意見をもらうことも多々あるようで、ずっと何か違うと感じていたものが徐々に見え始めたと言う。

「新しい道具の使い方もだいぶわかってきたなという感じもありますし、この2日間にしてもいいゴルフができていると思います。昨日はもうちょっと伸ばせたかなという部分はありますけど、そこはツアーとABEMAの違いもあったり、難しい部分はありますよね。それでもここに出ている以上はこの中でやっていかないといけないので。そういう意味で、昨日の反省が今日のスコアに生きたのかなと思っています」。

 

明日の最終日は天候が荒れる予定だが、それでも自分がやるべきことは変わらない。3日間しっかりと自分がやろうとしているゴルフをやり切るだけ。そんな話しっぷりを聞いていると、今はいろんなことを吸収する柔軟性が備わっているように見える。試合を重ね、ラウンドを重ねる度に生まれ変わる新生・武藤のプレーに注目したい。