「関西オープン」に続くプロ2勝目を狙った蟬川泰果（せみかわ・たいが）は3打差3位タイから出て、スタートから4連続バーディ。

「ギアを上げているつもりはなかったですけど、たまたまショットがよくてバーディが取れた」と、一気に駆け上がって1差に詰めた。

だが、その後、ターンするまでパーが続いて幾度も顔をしかめた。

分け目は、後半13番。3.5メートルのバーディパットを逃して「決めきれなかったのが凄く痛い」と悔やむ。

前の12番では「狙いに行った」と、125ヤードの2打目を50センチにつけてバーディを奪っており、「13番も決めていればもう少し差を詰められた」と、反撃のチャンスを逸して悔しがった。

初の和合で迎えた最終日最終組を、東北福祉大の大先輩である岩田寛と回った。

「隙がなかった。パッティングもショットもアプローチもすべて完成されている」と、42歳にただただ感服。

最終日の「66」は、22歳の今できる精一杯のプレー。

単独3位で、25歳以下の最上位者に贈られる特別賞の「ミックヤングジェネレーション賞」の100万円をいただいたが、岩田とは4打差。
「これだけいいゴルフをしても差を詰められない。岩田さんは凄かった。僕もすべてのレベルを上げていかないといけません」と、課題を口にしていた。

• 蟬川 泰果