在学のまま、プロ転向した一昨年からミズノ社とアンバサダー契約を結び、ファイナルQT2位でメンバー資格を獲得した昨年に大会初出場を果たし、賞金58位の初シード選手として出る今年は、開幕前日のプロアマ戦に出場。
水野明人・社長から「平田くんとプレーさせて」と、オファーがあったそうだ。
「男子ゴルフはいますごく若い選手がでてきて、平田くんも背負って立つプロのひとり。ぜひ、回ってみたかった」という水野社長の期待どおり、「今日もどのショットも本当に素晴らしかった」と、若い所属プロを大絶賛。
この日は、2打目以降でチーム内のベストボールを選んで打っていくスクランブル方式戦で、最終18番ではアプローチをベタピン。
「社長、どうぞ・・・!」と、恩人に最後のバーディ締めをプレゼント。
感激のハイタッチで「プロも明日から頑張って!」と、激励を受けたが、会場のJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部は風が吹かない日はないと、もっぱらだ。
まさにリンクスコースを彷彿させるコースは「障害物がなく、影響をまともに受けます。狙いも定めにくいしジャッジも難しく、去年は予選落ちをしました」と、なかなか強気な言葉は出ない。
でも、「ぜひ優勝して、全英オープンに行って欲しい」と願う水野社長の思いを汲み取りたい気持ちでいっぱい。
「今年はティーショットをいかにフェアウェイに置いて、バーディチャンスを作れるか。いかに風と仲良くできるかです」と、雪辱戦。
「今年こそしっかり4日間を戦って、最終日を良い位置で迎えるというのはホストプロとして大事なやるべきこと。それを実現できるように」と、気合いが入った。
平田と同様に、在学のまま一昨年にプロ転向した大学後輩の宇喜多飛翔(うきた・つばさ)が「関西オープン」で3位タイなど、今季序盤から活躍を続けている。
「彼の実力なら当然と思いますし、僕も・・・と、凄くいい刺激」と平田。
「お互い大学に、無理を言ってプロにならせてもらいましたので。卒業生と在学生で優勝争いできたらすごくいい恩返しになりますね」と、発奮材料には事欠かない。